イスラエルがイランに報復攻撃をしたことを受け、イーロン・マスク氏は「われわれの税金は、どういうわけかわれわれの税金も吹っ飛ばしている」と皮肉った。
ABCニュースが当局者の話として報じたところによると、イスラエルの戦闘機は19日、イラン領空外から3基のミサイルを発射した。標的は核施設の防護設備の一部とされるイスファハン近郊にある防空レーダーサイトで、攻撃は「非常に限定的」と話した。初期の評価として、サイトを「排除した」との見方を示している。
一方、イランは攻撃には小型のドローン3機が関与したと主張しており、同国の国営メディアはドローンは防空システムによって破壊されたと発表した。攻撃による損害について言及しなかったという。
Our tax dollars somehow also blowing up our tax dollars
— Elon Musk (@elonmusk) April 19, 2024
イタリアを訪問中のアンソニー・ブリンケン米国務長官は、同日の会見で、イランへの爆撃への米国の関与を否定した。
イスファハンの空軍基地は1979年のイラン革命以前に米国から納入された戦闘機F-14トムキャットがあるとされ、マスク氏の発言はこれを指したもの。
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革命で失脚したイランのパーレビ国王は1970年代半ばにF-14を約80機を購入した。Flight Globalの2019年時点の調査によると、このうち24機前後が運用中とみられている。なお米海軍では2006年に運用を終了している。
イラン革命後、一時的にF-14の運用が停止されたが、1980年のイラン・イラク戦争で復活。米国が課した制裁で部品を正式に入手することが不可能になった後も、密輸や独自の改良を重ね、どうにか現在まで運用を続けているという。