世界がトランプ政権2期目の発足を注視するなか、ロシアの国営テレビは、メラニア夫人がモデルだった時代に撮影されたヌード画像とともに、ファーストレーディ復帰を歓迎した。
デイリービーストの記者、ジュリア・デイビス氏がXにシェアしたクリップ映像では、司会のウラジーミル・ソロヴィヨフ氏が「彼女はホワイトハウスへの復帰を準備している」と伝えた後、20年以上前のモデル時代に撮影されたヌード画像を次々と紹介する様子が映っている。
「あるショットでは、米国のシンボルのついたカーペットの上に下着一枚で横たわっている。まるでメンズ雑誌の編集者はモデルの未来について何かを知っていたかのようだ」とスキャンダルめいた発言をする横で、共同司会のオルガ・スカベーエワ氏が笑いを堪えるなど、からかおうとする意図が伝わる。
この投稿には「これはあからさまだ。プーチンはトランプに自分がボスだと伝えている」「彼らは前大統領と妻をバカにして、二人が支配されていることを知らしめているんだ」など、プーチン流のマウントの取り方だと指摘するコメントが寄せられている。
なお、メラニア夫人はファッションモデル時代のヌードを「芸術」として誇りを抱いている。今年9月に発売された回想録『メラニア』では、2016年の選挙戦でスキャンダラスに報じられた問題について、落胆と怒りを持って振り返っている。
夫人はその中で、「歴史的に、芸術家は女性の美を敬う壮大な絵画や彫刻を製作してきた。ヌードはそれを通じて人類を高め、祝福する媒体なのだ」「モデル時代、ヌードでポーズをとることは当たり前で、スキャンダルになることはなかった。私にとっては、こうした画像は芸術的で洗練されたものだ」と反論。続けて「残念ながら、これらの写真は今、利益の食い物にされた。2016年、それらを転売した写真家は、エージェントのアドバイスによって行われたオリジナルの撮影では私には一切の報酬も与えなかったにも関わらず、自分の経済的利益を自慢している」「このような搾取と欺瞞に直面し、もう一つの厳しい教訓を学び直した。つまり、メディアと個人は自分たちの利益と名声のために他人を食い物にするということだ」とメディア批判を展開している。