ニューヨーク市で23日、地下鉄の走行中、車両の屋根に乗っていた15歳の少年が、頭部を強打し、意識不明の重体となる事故があった。
事故が起きたのは、午後6時半ごろ、クイーンズのノースコロナ地区を走行する7番線の電車。ニューヨークポスト紙が公開した動画では、救急隊員が、意識を失った少年を屋根から下ろし、応急手当てをする姿が撮影されている。少年は、病院に搬送されたが、予断を許さない状況だという。この事故の影響で、7番線の電車に遅延が生じた。
車両の屋根に乗ったり、外側にぶら下がったりする行為は、「サブウェイ・サーフィン」と呼ばれ、近年ニューヨークでは問題視されている。
今月初旬、ウィリアムズバーグ・ブリッジを走行中のJトレインで、複数人が車両の屋根を走る姿が撮影され、話題となった。
これらの若者は、SNSで注目を集めるため、屋根で飛び跳ねたり、ダンスをしたりする姿を撮影し、TikTokなどに投稿している。
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映像を見たニューヨーク市警察は、これらの行為は、不法侵入および無謀な危険行為の罪で起訴される可能性があると警告している。
過去には死亡事故も報告されている。昨年10月には、32歳の男性が、エセックス・ストリート付近を走行中のJ線車両の上から落下。反対側から来た電車にはねられ、死亡する事故があった。
2019年には、クイーンズボロー・プラザ駅付近を走行中の7番線の電車で、屋根にいた14歳の少年が、頭部を打った衝撃で車両から6メートル下の地上に落下し死亡した。