マスターカードの調査によると、今年の米ホリデーシーズンのオンラインの小売の売り上げが、過去最高となった。ロイターが報じた。
11月1日からクリスマスイブまでの電子商取引の売り上げは、全体の14.6%で、昨年より18.8%増加した。自動車を除く小売全体の売り上げは対前年で3.4%増加した。
同社シニアアドバイザーのSteve Sadove氏は「より多くの人々がホリデーショッピングをオンラインですることで、今年のEC売り上げは過去最高を記録した」と発表。また「サンクスギビングホリデーが通常より遅かったため、小売各社は、オムニチャネルのセールを早く提供し、すべてのチャネルとデバイスを通じて一番お得な買い物を求める消費者の需要に応えた」と述べている。
今年のサンクスギビングデーは11月28日で、11月22日だった昨年よりも6日遅かった。例年、サンクスギビングデーセールを皮切りに、ブラックフライデーやサイバーマンデーといった大型のセールが続くが、今年はセールを前倒しする動きが目立っていた。
Adobe Analysticsでは、11月と12月のオンライン売り上げは、昨年から14.1%増加し、1,437億ドルになると予想している。
小売コンサルタントやアナリストは、世界経済が減速する一方、米国の消費者支出は賃金上昇と強い労働市場に支えられていると指摘する。12月6日に発表された11月の雇用統計によると、失業率は前月より0.1ポイント低下し、3.5%となり約半世紀ぶりの低水準を記録。非農業部門の雇用者数は前月から26万6,000人増となり、予想の18万人を大きく上回った。
トランプ大統領もツイートで、売り上げ増加を祝福した。
「2019年ホリデーの小売の売り上げが、昨年から3.4%上昇した。米国史上最大だ。おめでとうアメリカ!」
なおマスターカードの広報によると、2018年は対前年の増加率が5.1%となっており、今年の3.4%は過去最大ではないという。