大統領選における共和党の指名獲得争いは、今週5日に山場を迎える。
3月5日はスーパーチューズデーと呼ばれ、数十の州で一斉に投票が行われる。夏の全国大会で指名されるには、共和党の場合、代議員2429人の過半数(1215人以上)が必要とされる。スーパーチューズデーではこの36%に相当する865人が投票にかけられる。
ニューヨークタイムズ紙の現時点の集計では、トランプ氏がこれまでに獲得した代議員数は194人、対抗馬のニッキー・ヘイリー氏は24人とされる。アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネバダ州、ミシガン州での大勝を受け、トランプ氏が本命として固いことは明らかだが、ヘイリー氏は5日までは選挙戦に残る意向を示している。
スーパーチューズデーは多くの州が、候補者が過半数を獲得した場合に代議員を全て獲得する勝者総取りを採用しており、世論調査で80%近くの支持を得ているトランプ氏が、ほぼすべての代議員を獲得する可能性が高いとみられている。ニューヨークタイムズは90%以上を容易に獲得できるだろうと予測している。代議員の数に加えて、広範な有権者の利益を代表することから、歴史的に重要視されている。
2024年のスーパーチューズデーに選挙を行う州には、アラバマ州、アーカンソー州、アラスカ州、カリフォルニア州、コロラド州、アイオワ州、メイン州、マサチューセッツ州、ミネソタ州、ノースカロライナ州、オクラホマ州、テネシー州、テキサス州、ユタ州、バーモント州、バージニア州が含まれる。
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仮にトランプ氏にすべての代議員が与えられたとして1215には及ばないが、計算上はジョージア州、ハワイ州、ミシシッピ州、ワシントン州で予備選が実施される3月12日には過半数を確保するだろうと予想される。