米国史上最高額の宝くじを巡って、泥沼の展開に?
昨年20億4,000万ドル(約2,870億円)のジャックポットを引き当てたカリフォルニア州在住のエドウィン・カストロ氏らが、当選くじを盗んだとして訴えられたことがわかった。
USサンによると、5月17日、ロサンゼルスにあるカストロ氏の自宅に、召喚状や訴状などの法的書類が送達されたという。
訴えを起こしたのは、カリフォルニア州在住のホセ・リベラ氏。2月にロサンゼルス郡上級裁判所に提出した訴状で、昨年11月7日に、アルタデナにあるガソリンスタンドで当選くじを購入したが、大家に盗まれたと主張している。
被告にはカストロ氏のほか、カリフォルニア州宝くじ協会と、大家のウラチ・”レジー”・ロメロ氏が名を連ねている。
リベラ氏によると、くじを購入した後、何度も返すよう求めたが、ロメロ氏は「紛失した。もし当選していたら折半する」などと回答し、要求に応じなかった。
購入した翌日、当選番号が発表され、自身の番号が当たっていたことが判明したが、それでもくじは返してもらえなかった。
カストロ氏が、当選者として名乗り出たのは、4カ月後の今年2月で、カリフォルニア州と同州の宝くじ協会は、審査手続きのうえ、正式にカストロ氏を当選者と認定した。
リベラ氏はこの発表の3日後、カリフォルニア州宝くじ協会に連絡し、くじは盗まれたものだと申し出ていた。
リベラ氏は、自分に賞金を受け取る権利があるとするとともに、一連の騒動で、精神的損害や財産の侵害を被ったと主張している。
当選者は豪邸購入
カストロ氏は、所得税などを差し引いた金額、9億9,760ドルを一括払いで受け取った。今年3月、アリアナ・グランデらセレブが居住するロサンゼルスのハリウッドヒルズに、2,550万ドルの豪邸を購入。別荘やポルシェのビンテージカーを入手したなどとも、報じられている。
なおリベラ氏の大家だった前出のロメロ氏は、ニューヨークポスト紙の取材に、くじは盗んでいないと疑惑を否定。ただし、リベラ氏から購入したくじを見せられたと明かしている。
くじの盗難については、購入日にリベラ氏の家に滞在した友人の可能性や、ポケットから落とした可能性があると示唆。さらに、その友人は、カストロ家に関連する人物だとも語った。
高額宝くじを巡るややこしいトラブルに、ネットでは「この話についていけない」「2ドルのくじを、誰が当選前に盗もうと思うのか?」「当選者はなぜ公の場に出て、パパラッチに写真を撮られているのか?」など、さまざまな疑問の声が寄せられている。