3歳女児も巻き添え、NY市民を恐怖に陥れたギャング32人を起訴

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ニューヨーク市警察のスーウェル本部長とブルックリン地区のゴンザレス検事は15日、2020年から今年にかけて起きた19件の発砲事件に関連して、対立する2つのギャング組織のメンバー32人を計100件を超える訴因で起訴したことを明らかにした。

一連の事件による被害者は、死者2名を含む14人に上る。3歳の少女や62歳の男性が負傷するなど、複数の一般人が巻き添えを受けた。

この日の早朝、ニューヨーク市警察は150人を動員して、メンバーらの自宅に踏み込み、今回起訴されたうちの14人を逮捕した。

ギャング組織はブルックリンのブラウンズビルを拠点に活動するWOOOとCHOOと呼ばれる組織で、長らく縄張りや互いの優位性をめぐって対立をしていた。今回起訴に至った事件の多くは、2020年7月、当時10代だったWOOOのメンバー、シャメル・ブーマー氏が殺害された事件に端を発するものだという。

32人の被告人の内訳は、WOOOのメンバーが13人、CHOOが19人。一人を除くいずれも10代後半から20代前半だった。

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2022年3月に起きた発砲事件では、父親と手をつないで保育所から出てきた3歳の女児が肩を撃たれた。犯人が狙ったのは、この近くで2歳児を車に乗せようとしていた28歳の男性だったが、この男性もギャングと無関係で、ライバルと勘違いした上での犯行だった。犯人は翌日、ニュースのスクリーンショットをインスタグラムの非公開のグループに、「しくじった」とコメントをつけて送信していた。

このほかにも、メンバーらは白昼堂々、一般人の多い路上で発砲を繰り返した。

両ギャングの境界線は、東西に走るデュモント・アベニューとみられている。両組織は複数の下位グループで構成され、WOOOにはOMB, 1800、Gorilla Stone Bloods、Makk Balla Bloods, 59 Brim、YAWAH and Pistol Packin Pitkin (PPP)といった組織が属し、CHOOには、Folk Nation (またはGangster Disciples)、Move In Silence (M.I.S.) 、 Hoodstarzといった名のグループが加わっていた。

32人に対する訴因は106件に上り、第2級殺人罪、第2級殺人未遂罪、第1級暴行罪、第2級の銃器訃報所持など多岐にわたっている。

ゴンザレス検事は会見で、今回の検挙は規模と範囲の両面で重大と説明。公衆安全にプラスの影響をもたらすと語った。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。