暗殺未遂事件で、ラップのヒット曲が「トランプ讃歌」に?

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ペンシルベニア州で起きたトランプ前大統領の暗殺未遂事件後、20年以上前にリリースされたラップに注目が集まっている。

人気ラッパーの50 Centは13日、自身のデビューアルバム「Get Rich or Die Tryin」のカバーをトランプ氏の顔に差し替えたミームと共に、「トランプが撃たれ、私がトレンド入りしている」と投稿した

2003年にリリースされたアルバムには、2000年に銃で9発撃たれ重傷を負った経験を歌った「Many Men (Wish Death)」が収録されている。

歌詞には「多くのヤツが俺の死を望んでいる。血で目が見えない。何も見えない。俺は運命づけられたものになろうとしている。ヤツらが俺の命を奪おうとしている」「ヤツらは俺を仕留めるのに金をかけたが、金は返してもらえ。俺はまだ生きてる」など、不屈の精神が綴られている。

Page Sixによると、50 Centは13日にボストンで開催したコンサートで、トランプバージョンのカバー写真を背景に、Many Menを歌った。

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トランプ・アンセムとしては、MAGA集会でお馴染みとなったカントリー歌手リー・グリーンウッドの「God Bless The USA」が有名だが、銃撃事件を受け、50 centの楽曲もこれに加えるべきだという声が上がっている。

SNSには「トランプ・アンセムの誕生」「トランプに捧げる歌だ!」「トランプの退場ソングになった」などのコメントが投稿されている。また星条旗の前でガッツポーズをするトランプ氏に音楽を被せたミームや、本人が歌うAIバージョンも登場した。

なお、トランプ氏と同じニューヨークのクイーンズ区出身の50 Centは先月、黒人の人権弁護士ベン・クランプ氏と共に連邦議会議事堂を訪問した際、トランプ氏の支持について明言を避けつつ、黒人有権者はバイデン氏よりもトランプ氏に共感を示していると語っていた。

Mashup Reporter 編集部
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