ニューヨーク州のクオモ知事は3日、ニュージャージ州とコネチカット州の知事とともに、新型コロナウイルスに関する規制の大半を19日に解除すると発表した。
飲食店やオフィス、小売店、劇場、美術館、遊園地、ジムは全面的な営業が許可される。2メートルのソーシャル・ディスタンスは、引き続き求める。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は先週、7月1日に全面的に再開すると発表していたが、1カ月以上早く制限が解除されることとなった。
地下鉄も24時間運行へ
ニューヨーク市の飲食店の深夜営業に関する制限が17日に解除されることを受け、地下鉄の24時間運行サービスも再開する。
メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティー(MTA)は昨年5月、車両や駅の消毒および清掃を行うため、午前1時から5時まで深夜サービスを一時停止した。2月22日には午前2時から4時まで短縮されている。
地下鉄の利用者数は先月8日、パンデミック以来初めて200万人を超えた。調査では75%の利用者が、地下鉄はこれまでで最も清潔だと回答しているという。
クオモ氏は声明で「新型コロナウイルスは州と市で減少しており、経済の再建や、ビジネスの支援、人々の職場復帰に焦点を当てている。地下鉄をフル稼働させる時だ」と語った。「街が再開し、人々が新たな未来を再構築し、日常に戻ることの助けとなる」と述べた。
MTAのパトリック・フォイエCEO兼会長は「ニューヨークの経済復興は、強力な公共交通システムと24時間体制のサービスにかかっている」と述べ、クオモ氏の決定を歓迎した。引き続き清掃作業を実施するほか、利用者へのマスク着用を求める。
NYCトランジットのサラ・フェインバーグ暫定プレジデントは、利用者の安全が重要だとして、メンタルヘルス問題に対応するためのリソースを市に要求すると語った。
大規模な集会については、引き続き人数を制限する
- 屋外における集会の上限は10日より500人に、屋外は18日より250人に引き上げる。
- 家庭での屋外の集会は、19日より制限を解除する。屋内での上限は50人まで。
- 大規模な集会に関して、ニュージャージ州とニューヨーク州では、屋内は30%、屋外は33%に緩和する。ニューヨーク州の会場では、ワクチン接種や陰性証明の提出が必要となる。