議事堂襲撃事件後、トランプ氏のアカウントを無期限停止としていたフェイスブックは4日、停止措置を少なくとも2年間継続すると発表した。
同社の監督委員会は先月、停止措置を支持すると表明する一方で、「不確定かつ基準のない罰則」は不適切と主張。再検討を求めていた。
今回の決定はこれに応じる形で、FBは、トランプ氏には「例外的なケース」のために設けた「新たな取り締まりプロトコル」を適用すると説明。「停止へとつながった状況を考慮すると、彼(トランプ氏)の行動は、新たな取り締まりプロトコルで可能な最大の罰則に値する重大な違反を犯したと考えている」と述べた。
2年後に再評価を行い、公衆の安全に深刻なリスクが残っている場合には、停止期間の延長もありうるとした。さらにトランプ氏が、アカウント復活後に再度違反を犯した場合、厳格な制裁を発動し、ページやアカウントを永久に削除する可能性があると述べた。
一方、ツイッターの広報担当者は先月、トランプ氏のアカウントの永久停止は継続すると発表している。
トランプ氏は先日、満を持してスタートした独自のプラットフォーム「From the Desk of Donald J. Trump」を、1カ月とたたないうちに閉鎖した。トランプ氏のみが投稿可能であることからブログと揶揄されたプラットフォームは、エンゲージメントが伸びず、最終日のFBやツイッターへのシェア数はわずかに1,500件だった。トランプ氏は、伸び悩む読者数の問題を報じられることに腹を立てていたという。
トランプ氏の上級顧問ジェイソン・ミラー氏は、閉鎖に際して「われわれが行なっている幅広い取り組みの補助的なものに過ぎない」と強調。その後、ツイッターで、ほかのSNSに参加する前触れではないかと尋ねられると「実はその通りだ。乞うご期待!」とコメントをしている。