ニューヨーク州の州都オールバニーは、ドライバーに未払いの駐車違反切符があった場合、ワクチン接種を完了したことを証明すれば、罰金を免除すると発表した。
取り組みは、ワクチン接種推進の一環。オールバニーでは、2010年以降の未払い切符が9万件あり、総額にすると約900万ドル(約9.8億円)にのぼるという。未払いが複数あったとしても、免除は一件のみで、6月7日以前に発行された切符に限る。
新たなインセンティブについて、SNSでは「すばらしいアイデア」と歓迎する意見がある一方、「ワクチンと駐禁切符になんの関係があるの?ばかげてる」「完全な賄賂だ」「たった今支払ってしまったじゃない」などといったコメントが寄せられている。
ニューヨークのクオモ州知事は7日の会見で、成人の一回目のワクチン接種率が70%に到達した場合に、ビジネスや公共の場に設けている規制を「実質的に」すべて緩和できると語った。
「トンネルの出口の光は、残っているコロナの規制を解除することだ。コロナがわれわれの社会を阻害せず、われわれの発展を阻害しないところまで行こう。そのためには、70%に到達する必要がある」と述べた。
CDCのデータによると、ニューヨーク州の18歳以上でワクチンを少なくとも1回接種した割合は68.6%に、完了した割合は59.3%に達した。