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離婚完了のビル・ゲイツ「後悔」しているコト

米複数メディアは、マイクロソフトの創設者ビル・ゲイツ氏(65)と妻メリンダ氏(56)の離婚が完了したと報じた。月曜日に裁判所によって二人の離婚が正式に承認されたという。

二人は今年5月にツイッターの投稿で「次の人生の段階において、夫婦としてともに成長できるとは思わない」と述べ、27年間の夫婦生活に終止符を打つことを明らかにした。

ニューヨークタイムズによると、財産分与の内容は明らかになっていない。5月の離婚発表後、ゲイツ氏が会長を務める投資会社カスケード・インベストメントの保有する30億ドル相当の株式が、メリンダ氏に譲渡されたという。フォーブスはメリンダ氏の純資産を32億ドルと伝えている。一方、ゲイツ氏の純資産は1,310億ドルと推定している。

裁判資料では、両者ともに名前の変更を求めていない。メリンダ氏は、引き続きゲイツ姓を名乗るとみられている。

なお2人で共同で運営する「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」について、財団の幹部は、2年後に共同運営が不可能だと判断した場合、メリンダ氏が財団を去ることで2人が同意していると話している。

4日、CNNのインタビューに答えたゲイツ氏は、離婚の完了について「非常に悲しい節目」と述べ「メリンダは素晴らしい人物で、この関係が終わることが、個人的な悲しみの大きな原因だ」と話した。

エプスタインとの関係を後悔

インタビューで、ジェフリー・エプスタイン被告との関係について聞かれると「非常に大きな誤りだった」と後悔を示した。エプスタイン被告と「複数回の夕食」をしたのは「彼の知り合いを通じて、巨額の慈善事業を世界の健康のためにもたらすことことに関して、彼が言ったことが実行されるのを願っていた」ためと説明。「架空の話だったことがわかった時に、関係が終わった」と語った。

ゲイツ氏とジェフリー・エプスタイン被告との関係が明るみに出たのは2019年。タイムズによると、2人の親交は、エプスタイン被告がフロリダで有罪となった後にはじまった。2人は何度も面会をしており、ゲイツ氏は、エプスタインのマンハッタンの自宅を少なくとも3度訪れていた。また少なくとも1日、夜遅くまで家に滞在したことがあった。

メリンダ氏はこの報道の後、複数の離婚専門の弁護士と面会し、ゲイツ氏との離婚の可能性について検討を始めたと報じられている。

なおエプスタイン被告は数十人の少女にマッサージや性行為をさせたとして、フロリダ州で2007年に起訴された。翌年、連邦検察と司法取引を行い、州で2件の買春勧誘罪を認め、13カ月間服役した。2019年7月には、少女らを性的搾取の目的で人身取引したとして、ニューヨーク南部地区連邦検事局によって逮捕、起訴されたが、勾留中に自殺をはかり死亡した。

このほか、社員との不倫関係や不適切な行為があったことが報じられたことについて聞かれると、ゲイツ氏は「反省の時を過ごしている」と述べつつ「先に進まなければならない」と回答。「私の仕事は自分にとって非常に大切だ」と語った。

ウォール・ストリートジャーナルは5月、ゲイツ氏が2020年にマイクロソフト社の取締役を退任をした際、ゲイツ氏と社員の過去の性的関係について、取締役会による調査が行われていたと報じた。この報道を受け、ゲイツ氏の報道官は「20年前に不倫関係があったが、友好的に終了した」と不倫の事実を認める一方、ゲイツ氏が2020年に取締役を退任したことと調査の間には、関係がないと説明している。

さらにニューヨークタイムズは同月、マイクロソフトおよびビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団などの仕事上の場で、ゲイツ氏が従業員に言い寄るなど、疑わしい行為を繰り返し、職場に不快な環境をもたらしていたと伝えていた。

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