生後15カ月の娘を溺死させたとして、フロリダ州マイアミ在住の母親、プレシャス・ブランド被告(38)が、殺人罪などで起訴された。
地元メディアによると、事件があったのは、先月23日午後9時ごろ。家族から通報を受けた警察がブランド容疑者の自宅に駆けつけると、顔や首を刺され、血まみれになった夫のエヴァンさんがドアの前に立っていたという。
エヴァンさんがマイアミ・ヘラルドのインタビューに語ったところでは、妻のブランド被告が終日、動揺した様子で、キリストが再臨することや、いかにして皆がコロナで滅亡するかについて繰り返し話し、「みなバスタブで洗礼を受ける必要がある。私が洗礼を施す」などと言い張っていたという。
さらにブランド被告は、生後15カ月のエミィちゃんを水で満たした浴槽に入れ、動かなくなるまで押し付けた。
エヴァンさんが娘を救おうとすると、ブランド被告は16歳の娘に刃物を持ってくるよう要求。その刃物で、エヴァンさんの顔面や娘の腕を刺した。エヴァンさんは、5人の娘とともに家を飛び出し、警察に助けを求めたという。
エミィちゃんは、血で染まった浴槽の中で、うつぶせの状態で発見された。その後、搬送先の病院で死亡が確認された。
マイアミデイドの検視局は、死因は溺死と断定。ブランド被告も腕を自ら傷つけており、拘束された後に、病院で手当てを受けた。聴取で犯行を自白したため、逮捕に至った。第2級殺人および第2級殺人未遂、幼児虐待の罪で起訴されている。