米テキサス州の飲食店で、マスクをしていた客が退店を求められる出来事があった。
店を追い出されたナタリー・ウェスターさんは「この国の無教養のレベルに衝撃を受けた」と述べ、情報をフェイスブックにシェアしている。
ウェスターさんはこの日、友人と食事をするため、夫と生後4カ月の女の子を連れてローレット市にあるレストラン「Hang Time」を訪れた。
店内で1時間半ほど過ごした後、スタッフから「政治的な理由」で、マスクを外すよう告げられたという。スタッフは「われわれのマネージャーは、私の方がより親切にできるからといって、私をよこした」と述べつつ、「この建物内でマスクは許可されていない。これは民間事業で、彼が規定を決定することができる」と説明。さらに「マスクは金網で蚊を寄せ付けないようにするようなものだ。人々に十分な酸素を与えることができないため、機能しない」と根拠のない話を続けた。
ウェスター夫妻はワクチン接種を完了しているが、娘は免疫不全を抱えており、感染した場合は入院しなければならないため、2人は外出時にマスクを着用しているという。
スタッフはもし規定に問題があるなら、会計をすると述べたため、夫妻は代金を支払い、店を後にした。
ウェスターさんはフェイスブックで、コロナを恐れ、感染したくないと考えている人のために今回の出来事を共有したと述べ、「このような考えにより、パンデミックがさらに悪化していくことを考えると恐ろしい」と心境を語っている。
マスク禁止はドレスコード?
一方、飲食店のオーナーは地元テレビ局の取材に対し、アンチマスクはドレスコードの一部であると説明。「私はこのビジネスに多額の金と心血を注いできた。ここではマスクを着用して欲しくない」と述べ、マスクを着用する人へのサービス提供を拒否する権利がある、と対応の正当性を主張した。さらに「現在のマスクに対する米国民の反応は、ばかげている」とも語った。
米疾病対策センターはガイドラインで、ワクチン未接種で2歳以上の場合、屋内ではマスクを着用するべきだとしている。