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反ワクチンバンドを支援のクラプトン 米TV司会者が批判

MSNBCの番組司会者ジョイ・リード(Joy Reid)は11日、影響力のあるセレブがワクチンの誤情報を広めることは憂慮すべきことだと主張。反ワクチンバンドに資金援助したロック・レジェンド、エリック・クラプトンもこの一例だと批判した。

ローリングストーン誌によると、クラプトンは今年、反規制・反ワクチンを訴えるロックバンド「ジャム・フォー・フリーダム」のメンバー、キャンベル・マクラフリン(27)の募金の呼びかけに、1,000ポンドを提供していた。

マクローリンは今年春、グループの楽器を運搬するバンが事故で使い物にならない状態となったことから、クラウドファンディングサイトのGoFunMeでキャンペーンを立ち上げ、交通費やガソリン代、法的費用について寄付を呼びかけた。

マクローリンは、クラプトンの寄付を最初はいたずらと思ったが、後に本人と判明した。クラプトンは、募金とは別に、新しいバンの購入に資金を提供したほか、バンドで一緒に演奏する可能性まで示したという。

リードはまた、番組で、寄付はほんの一例にすぎないと説明。クラプトンが昨年、ヴァン・モリソンの反ロックダウンを歌った楽曲に参加したことや、ワクチンの安全性を誇張された「プロパガンダ」と非難したり、7月に発表した「This Has Gotta Stop(止めなければならない)」で、反コロナ規制的な歌詞を歌い上げたりしたことに言及した。

リードは続けて、白人の反ワクチン派に際立っているのは、「実際に虐げられた人々の歴史を吸収」して、「自由が奪われた」と主張する「奇妙な傾向」があることだと指摘。サタデー・ナイト・ライブの元キャストでコメディアンのジム・ブリューアーが先月、ワクチン証明を巡ってショーがキャンセルされたことを「セグリゲーション」と呼び、自分はシステムに「隷従」しないと述べたことに触れ、「そのとおり。無料のワクチンを受けることは、ジムクロウの時代の奴隷制とまったく一緒だ」と揶揄した。

リードは、クラプトンもこの例に漏れず、ワクチン義務化を「差別」などと主張していると非難した。

先のローリングストーンズ誌の記事は、クラプトンの昔の言動まで遡り、最近のクラプトンは変化したのか、または以前からこうだったのかと問いかけた。

クラプトンは、1976年のショーの最中、ステージから「人種差別的な発言」を始め、移民の流入によって英国が「10年以内に植民地になる」と主張。黒人は国から出て行くべきだなどと話したという。また1968年の同誌の取材では、ジミ・ヘンドリックスに蔑称を使ったこともあったという。

リードは、クラプトンは変わったのかという問いに「ただの嫌なやつだろう」と述べ、「コロナの予防とワクチンに対する危険なレトリック」を理由に、番組の選ぶ「今晩の最悪の人物」は、クラプトンだと締めくくった。

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