メーガン妃と絶縁状態が続いている実父、トーマス・マークル氏(77)が19日、イギリスの朝の情報番組「グッド・モーニング・ブリテン」にメキシコの自宅から出演。「孫たちに会いたい」と心境を吐露するとともに、暴露本の執筆を進めるヘンリー王子を「恥ずべき」と批判した。
親子の関係に亀裂が入ったのは2018年。ヘンリー王子とメーガン妃の結婚前、トーマス氏が、パパラッチと共謀して結婚式の準備をするヤラセ写真を撮ったことが発覚。写真の売り上げの一部を受け取っていた可能性が浮上した。結局、トーマス氏は結婚式を欠席。さらにメーガン妃がトーマス氏に宛てて送った私的な手紙をタブロイド紙にリークさせたこともあり、親子の関係が断絶状態となった。
メーガン妃は今年3月に放送されたオプラ・ウィンフリー(67)とのインタビューで、父と「仲直り」することはないと、姿勢を変えない意思を示している。
トーマス氏は、テレビのインタビューだけが娘に声を届ける手段となっている環境が4年近くも続いていることに「子供じみていて、ばかげている」と述べ、「彼女は、そろそろ話しはじめるべき」と語った。いまだに面会が実現していない2人の孫が「2つの家族があることを知らずに育つことになる。私と娘だけの話を超えている」と、孫たちのために歩み寄りが必要との考えを強調した。
メーガン妃が「無慈悲」な態度を取り続けることに「なぜ彼女が変わったのかわからない」と答え、「昔はそんなことはなかったが、ヘンリー王子と付き合ってから変わった」と話した。
孫との面会を求めて法的措置を講じる可能性について「孫たちを巻き込みたくない」「親と敵対する状況で、孫に会いたくない」と、改めて孫思いの姿勢をアピール。前言を撤回した。
トーマス氏は7月のFoxニュースのインタビューで、「近いうち、カリフォルニア州内の裁判所に、孫との面会権を求めて嘆願書を提出するつもりだ」と法廷で争う姿勢を示していた。
インタビュー中、トーマス氏はヘンリー王子批判を繰り返した。
夫婦がアメリカの市場ばかりを見て、英国民を気にも止めていないと考えるかと聞かれると、「それは本当だと思う」と回答。「ヘンリーは女王を見捨てた。彼の祖母だ。王室、英国民、軍隊を捨てた」と指摘した上で、「彼がしていることといえば、近所を自転車で回っているだけだ。これが彼の人生にいかほどなのか、納得いかない」と疑問を呈した。
ヘンリー王子が執筆中の暴露本にも言及。「彼が書いている本は”自由を求めて(Finding Freedom)”ではなくて、”金を求めて(Finding Money)”とするべきだ。彼らが気にかけているのはそれだけだ」と皮肉った。
「自由を求めて」は、オミッド・スコビーとキャロライン・デュランドが2020年に発行した2人の伝記本のタイトル。
この一方で、ヘンリー王子は7月、米大手出版社のペンギンランダムハウス社と、回顧録の出版を契約したことを発表した。内容は「経験や冒険、喪失、人生の教訓など、いまの自分を形作った出来事を覚悟を持って伝える」ものになるとしている。
トーマス氏は、本は「残酷なばかりか、女王を攻撃する」ものと非難。「ばかげた考え」で「単なる金儲けのため」だと述べ、「95歳になる女王にこのようなことをするのは、恥ずべきことだ」と批判した。
なお、デイリーメールは、ヘンリー王子の出版契約は3部作で、契約金は少なくとも1,800万ポンド(27億円)にのぼると伝えている。