ネトフリ史上最高の視聴者数を記録し、世界で大旋風を巻き起こしているドラマ「イカゲーム」(Squid Game)。
今年のハロウィンは、緑のジャージやピンクのジャンプスーツなど、ドラマの衣装の人気が高まることが予想されるが、これを前に、ニューヨークの学校が子供たちにイカゲームのコスチュームの着用を禁止したとして、話題となっている。
禁止したのは、アップステートのFayetteville-Manlius地区にある3つの学校。地元メディアCNY Centralによると、学校は保護者宛の電子メールで、イカゲームのコスチュームは「潜在的に暴力なメッセージと関連付けられて」おり、学校のガイドラインに反すると説明し、衣装の着用を控えるよう求めた。
また休憩時間にイカゲームを模倣した遊びや、ドラマについて話すのは不適切だと指摘したほか、子供たちが既にドラマについて知っている場合は、親子で話し合う必要があると述べたという。
イカゲームは、多額の優勝賞金を巡り、ゲーム参加者が死闘を繰り広げるドラマ。敗退は、文字通り「死」を意味し、銃で殺害されるなど暴力的で生々しい描写も多い。Netflixでは、視聴者の対象年齢を16歳以上としている。
学校の措置に対し、一部からは「行き過ぎ」などの声も上がる一方、イカゲームを模倣する子供たちへの懸念も寄せられている。
Joseph Ricca博士はCBSニューヨークの取材に、全国の学校のプレイグラウンドで、子供たちがイカゲームの遊びをしているのを聞いていると述べ、「他人に危害を加える遊びは不適切だ」と語った。
なおこれまで、アイルランドやスペインでも、イカゲームのコスチュームを禁止した学校があるという。
人種差別にも注意
アジア人も、コスチュームに関する「意図せぬ人種差別」について警鐘を鳴らした。韓国系コメディアンでポッドキャスターのヨンミ・マイヤー(Youngmi Mayer)さんは先月、TikTokの投稿で、衣装を模倣するのはOKだが、目を細くしたり、つり目にするなど「人種差別的な行為はやめて」と注意を呼びかけている。
▼先日開催されたハロウィン・ドッグ・パレードにも、イカゲームコスチュームのワンちゃんが参加