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銃誤射アレック・ボールドウィンが提案する安全対策にツッコミ殺到

俳優アレック・ボールドウィンはSNSを通じて、今後の撮影現場における安全対策を提言した。

ボールドウィン氏は先月、西部劇映画「Rust」の撮影現場で、実弾入りの銃を誤って発砲。これにより、撮影監督が死亡した。

ツイッターで、全ての撮影現場には何らかの銃があるとした上で、「銃器の安全性を監視するため、製作会社が雇った警察官を配置するべきだ」と主張した。現在このアカウントは非公開となっており、フォロワーだけが内容を確認することができる。

ボールドウィンは事件後、記者の取材に対し、撮影現場での銃使用の制限に「非常に興味がある」と語っていた。

(C)Alec Baldwin Twitter

ボールドウィン氏の提案に対し、SNSでは「それは武器係の仕事だ」「スタッフが銃器の扱い方に関するレッスンを受講するべき」など警察の職務ではないという意見が相次いだほか、「いいね。偽物の銃を使う代わりに、警察を配置しよう」「リベラルは、デファウンド・ザ・ポリス(警察部門の予算削減)を支持していなかったっけ?」などの皮肉が投稿されている。

撮影現場に「油断」

ニューメキシコ州サンタフェで行われていた撮影現場では、ボールドウィン氏が手にした銃に、誤って実弾が込められていた。銃弾は、撮影監督のハリーナ・ハッチンス氏の胸部と監督のジョエル・ソーザ氏の肩にあたった。ハッチンス氏は搬送先の病院で死亡が確認された。

サンタフェ郡の保安官事務所は事件後、500点の弾薬(実弾と、弾頭のない「ブランク」が含まれる)および3丁の拳銃を押収したと発表している。
アダム・メンドーサ保安官は、2人に当たった弾丸は、ボールドウィン氏の拳銃「F.LLIピエッタロングコルト45口径リボルバー」から発射されたと述べた。

銃を手配したのは武器係の責任者ハンナ・グティエレス・リード氏で、ボールドウィン氏に銃を渡したのはアシスタントディレクターのデイブ・ホールズ氏だった。ホールズ氏は、ボールドウィン氏に対し、実弾は入っておらず、安全であることを意味する「コールドガン」だと伝えていた。

先のメンドーサ保安官は会見で、撮影現場には「なんらかの油断があった」と語っている。

事件が起きる前にも、銃の誤射が複数回発生していた。24歳の武器係リード氏に対して、過去の撮影現場における不適切な銃の扱いや、知識・経験不足などを指摘する声も上がっている。

刑事訴追の可能性も

なお、これまでのところ逮捕者は出ていないが、ニューメキシコ州の検察は、今後の捜査次第で、刑事訴追に動く可能性もあるとしている。保安官事務所は、プロデューサーでもあるボールドウィン氏は「進行中の捜査の一部」と発表している。

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