21日の深夜、マンハッタンを走行中の車両内で、乗客が刃物で首を刺され、死亡する事件が発生した。
ニューヨーク市警察によると、事件は午前12時20分ごろ、市内で最も利用客が多い駅の一つ、「イースト34ストリート/ペン駅」付近を、北方面に向かう2番線で起きた。
被害者の男性(32)は、搬送先の病院で、死亡が確認された。犯人は、電車が駅に停車する直前に男性を刺した。現在も逃走している。警察は、暫定的な調査だとした上で、事件は無差別殺人の可能性があると発表している。
容疑者の身長は約175cmで、体重は83kg前後。白色のベースボールキャップをかぶり、オレンジと黒のチェック柄のパーカーと、グレーのジャケットを着用していた。
ニューヨークではこの数日、利用客が刃物で刺される事件が相次いで起きた。
20日、グリニッジ・ヴィレッジにあるAトレインの「ウエスト4ストリート/ワシントンスクエア駅」で、男性が顔を切られ、負傷した。ニューヨークポスト紙は、男性と犯人の間に口論があったと報じている。なお、被害者は警察への協力を拒んでいるという。
また、19日の午後2時ごろ、ロウアーイーストサイドにあるJトレインの「ボワリー/デランシーストリート駅」の入り口で、刺されて負傷している男性が倒れているのが見つかった。