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アンドルー王子の弁護士が緊急会議 ギレーヌ・マクスウェルの有罪評決で

ギレーヌ・マクスウェル被告に有罪評決が出た29日の夜、英国王室のアンドルー王子の弁護士らの間で、緊急対策協議が行われたという。

ニューヨークの陪審団は29日、マクスウェル被告が未成年の少女を手懐け、ジェフリー・エプスタイン元被告による性的虐待の被害にあわせたとして、未成年者を性的人身売買した罪を含む5つの罪について有罪評決を下した。

罪状は、1994年から2004年の間にあった4人の少女に対する行為に関するもので、エプスタインの元交際相手で、後に仕事のパートナーとなったマクスウェル被告は、無罪を主張していた。

最大で65年の実刑を言い渡される可能性があり、以前から、有罪となった場合、減刑を求めて連邦検察の捜査に協力する可能性が指摘されていた。

ある司法関係者はデイリーメールに「マクスウェルとエプスタインと親交のあったアンドルー王子と他の著名人にとって、悪い知らせだ」と説明。検察はエプスタインによる児童売春の共犯者を探している、とした上で、「右腕」のマクスウェル被告が、捜査に役立つ情報を持っていることは確実で、「破壊的」な影響を及ぼすと話した。

審理中、エプスタインのプライベートジェットの元機長が、アンドルー王子が搭乗していたと証言するなど、王子に対する言及もあった。

アンドルー王子弁護団に危機感

The Mirrorによると、エプスタインの告発者、バージニア・ロバーツ・ジュフレさん(38)による民事訴訟に直面している王子の弁護士らは、29日の陪審員の評決に恐怖を覚えたという。

刑事裁判では、検察に「合理的な疑いを超える」立証が求められるが、民事の場合は、証拠の優越性が問われるなど、証明の基準が低いのだという。

ジュフレさんは、未成年時にエプスタインから性的虐待を受ける一方で、アンドルー王子と性行為を強要され、ロンドン、ニューヨーク、ヴァージン諸島のリトル・セント・ジェームズ島で性的暴行を受けたと主張している。

一方、王子はこれまで、エプスタイン被告と親交があったことを認めているものの、ジュフレさんとは面識がないと主張。疑惑を否定し、王室もこれを支持している。

王子の弁護士らはまた、この日の緊急会議で、マクスウェル被告の裁判中、検察側の証人として証言台に立ったキャロラインさんを、証人に呼ぶかどうかを検討したという。

裁判でファーストネームのみを明かしたキャロラインさんは、2001年、14歳の時にエプスタインのマッサージの話を持ちかけたのはジュフレさんだったと証言した。さらに、はじめてエプスタイン宅を訪れた際、エプスタインとジュフレさんが目の前で性行為に及んだとも話した。

ある情報筋は同紙に、弁護側は、ジュフレさん自体がエプスタインに少女を調達するのを手伝っていたと主張するなど、キャロラインさんの証言を、原告側の信用を傷つけるために使用する可能性があると指摘。「彼らは、キャロラインの証拠は深刻で、致命的とはいかないが、王子に対する訴えを弱めると信じている」と語った。

マクスウェル被告の裁判ではこのほか、ビル・クリントン元大統領やトランプ前大統領をはじめ、俳優ケビン・スペイシー、人工知能の第一人者の故マービン・ミンスキー教授、Lブランズの創業者レス・ウェクスナー、ロサンゼルスのセレブシェフ、アダム・ペリー・ラングなど、数々の著名人の名前が登場した。

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