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北京五輪米スノボクロスチーム コーチにセクハラ疑惑が浮上

スノーボードクロスのアメリカ代表チーム内でセクハラや人種差別など不適切な言動が横行している疑惑が浮上し、米スキー・スノーボード協会は11日、疑惑の調査に乗り出したことを明らかにした。USA TODAYが伝えた。疑惑には北京冬季五輪の米代表チームのコーチや選手が関与するものもある。

発端は、2005年から2014年までスノーボードの米女子代表選手として活躍し、2010年のバンクーバー五輪にも出場したキャレン・チャイフルック・シフソフさん(32)のインスタグラムの投稿。シフソフさんは、米代表のコーチを務めるピーター・フォリー氏が「10年以上に渡って女性選手の裸の写真を撮っていた」と投稿。さらに、2014年、シフソフさんとチームメイトの耳元で、ある女性を指して「性器に舌を入れたい」などと、卑猥な言葉を口にしたと明かした。フォリー氏は1994年から代表チームのコーチを務めている。

フォリー氏は12日、スノーボードクロス混合団体の試合後にコメントし、疑惑を全面的に否定。「疑惑が浮上したことに非常に驚いており、全力で否定する」とした。

米スキー・スノーボード協会の広報、トム・ホロックス氏はメールでこの件に言及し、協会も疑惑が持ち上がったことを把握しており「真剣に受け止め、調査を行っている」とした。一方、協会としてはこれ以上コメントしない方針であることも示し、疑惑調査の実施主体についても明らかにしなかった。

同紙によると、五輪に関するセクハラの報告は、スポーツ選手らの保護を目的とした非営利団体「The US Center for SafeSports」が調査することになっているという。

選手の人種差別疑惑も

シフソフさんは投稿で、北京五輪に出場中の現役スノーボード選手、ヘーゲン・カーニー選手についても言及。「故意に私を傷つけようとして」Nワードを使ったと告白したほか、パンチをするふりをされたり、レイプに関するジョークを話されたりしたと明かした。

カーニー選手はこれに対し、声明を発表。2013年12月に、チームメイトらの前で不適切な発言をしたことを認めつつ、報告を受けたコーチらにより「チームから離脱の可能性に直面した」と説明。「自分をこれほど低俗で恥ずかしく思ったことはなかった」述べ、当時シフソフさんに謝罪をして、受け入れられたと釈明した。パンチやレイプのジョークについては、チームにいる間はなかったと否定した。

シフソフさんはまた、一連の投稿が「ヌード」や「セクハラ」のガイドラインに違反したとして、繰り返し警告や削除などのペナルティーを受けたと明かしており、ユーザーからはインスタグラムの運営に疑問を呈する声も上がっている。

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