CNNによると、飛行機の座席に設置されている映画やドラマ鑑賞が楽しめるシートバックスクリーンが、今後、多くの機体から外されていくことになるいう。
スクリーンを設置しないことは、航空会社にとって大きなコスト削減になる。ある試算によると、システムの費用は飛行機一台のコストの約10%を占める。また、機体重量も軽くなり、燃料コスト削減にもつながる。さらに、座席をスリム化することで、より多くの乗客が搭乗できる飛行機の設計が可能だという主張もある。
また、スクリーン自体の必要性も年々減っている。乗客の3/4は携帯端末などの機器を飛行機に持ち込んでおり、スクリーンに変わり、Delta航空をはじめとした一部の航空会社はストリーミングサービスの充実に力を入れている。
しかし、機内の楽しみの一つである最新映画の観賞が、ストリーミングサービスで今後とも楽しめるかは微妙だ。
Jason Rabinowitz氏がNew York Timesに語るところによると、映画会社はコンテンツを保護するために、上映前の映画がダウンロードされるリスクを取りたがらないだろうという。
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なお、同紙によると、国際線よりも飛行時間の短い国内線(米国)がスクリーンを外す傾向にあるという。