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プーチン大統領 トランプ氏のNATO脱退「待っていた」ジョン・ボルトン元大統領補佐官

ジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)は4日、ワシントンポスト主催のイベントで、ロシアのプーチン大統領は、トランプ氏が再選してNATOから脱退するのを「待っていた」と話した。

ボルトン氏は2020年に出版した回顧録で、トランプ氏が2018年7月のNATO首脳会議の裏で、NATOからの脱退を決めていたと明かしている。

脱退がどれほどの現実味を持っていたのかと聞かれると、トランプ氏が首脳会議で何を言い出すかわからず、「口から心臓が飛び出る思いだった」と当時を振り返った。トランプ氏のスピーチの直前、「寸前まで行っても、一線を踏み越えてはいけない」と助言したと明かした。

続けて「席に戻ったものの、彼が何をするかわからなかった。一線を踏み越えたと思うが、少なくとも脱退はしなかった」と話し、「2期目に入れば、彼はNATOから脱退しただろう。プーチンもそれを待っていたと思う」と語った。

インタビューではまた、プーチン氏の最終目標は「国全体を征服することではないと思う」と主張。「東部と南部はロシア語話者が支配的で、文化的に親和性があって、東方正教会が広く分布している。彼は黒海の完全な支配を望んでいるのだと思う」と語った。続けて、次の標的は、南部港湾都市のオデッサで、「その後、モルドバにもつなげていくだろう」と説明。モルドバ東部の分離派地域で、ロシア軍が駐留するトランスニストリアについて、「まもなく話が出てくるだろう」と語った。

The Hillによると、4日、ホワイトハウスのサキ報道官は、記者会見の席上、ボルトン氏のNATO発言について聞かれると「国民の大半が、バイデン大統領が国際社会の関わりやリーダーシップに関して前任者をお手本にしなくてよかったと思えるもうひとつの理由だ」とアピール。「状況が違っていたことは確かだろうから」と加えた。

一方、トランプ氏は、報道官を通じた声明で「ジョン・ボルトンは米国が戦争をしているときだけ幸せなのだ」とした上で「トランプ大統領は、NATOへの投資を500億ドル増やすなど、米国を史上最も平和な時代に導いた」と反論した。

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