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ミャンマー反政府組織に「地対空ミサイル」手配!?米司法 日本の”ヤクザ”ボスを逮捕

ニューヨークの南部地区連邦検事局は7日、武器や麻薬の違法取引を計画したとして、日本国籍のエビサワ・タケシ(57)ほか、タイ国籍の男3人を逮捕・起訴したことを明らかにした。

エビサワ被告については、「多国籍犯罪暴力組織”ヤクザ”のリーダー」で、麻薬取締局が2019年から水面化で捜査を進めていたとしている。

発表によると、エビサワ被告は、麻薬および武器密輸業者を装った覆面捜査官に、自身の国際犯罪ネットワークの関係者を紹介し、麻薬や武器取引をめぐる交渉を進めていた。

この中で被告らは、ミャンマーの反政府グループが、この覆面捜査官間から兵器を購入する仲介をしようと画策。さらに支払いの一部として大量の麻薬を手配する計画を企てるなどした。

これに加えて、メタンフェタミン500キログラムとヘロイン500キログラムを覆面捜査官に販売しようとしたほか、エビサワ被告には、麻薬取引で得た収入10万ドルをマネーロンダリングした嫌疑がかけられている。

裁判所に提出された資料には捜査官と被告らの間で行われたやりとりの詳細が記されている。

エビサワ被告が覆面捜査官が出会ったのは2019年。麻薬捜査局が用意したインフォーマントで、大麻密輸で服役した経験のある人物が間を取り持った。2人はバンコク、タイ、バリ、インドネシアなどで面会。エビサワ被告は、地対空ミサイルを含む武器の販売を仲介すると持ちかけたが、この時、ミャンマーの少数民族武装組織「ワ州連合軍」やスリランカの武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」に供給する銃器や爆発物を探していると説明したという。エビサワ被告はまた覆面捜査官に、ワ州で生産されるメタンフェタミンを供給できると提案。覆面捜査官は、武器を供給できることに加え、薬物を入手してニューヨークの市場に流通させたいと考えを伝えた。

2021年にコペンハーゲンで行われたミーティングでは、エビサワ被告とその関係者が、覆面捜査官と仲間に扮したデンマーク警察の捜査官らと面会。当局側が用意したM72対戦車ロケットランチャー3本、M60マシンガン10本、コルト・カナダC8ライフル10本などを検品した。

面会後、エビサワ被告は覆面捜査官に、スリランカに出向いてバイヤーと話をすると伝えたほか、ミャンマーの政情悪化に伴い、ワ州連合軍が覆面捜査官から武器を大量に購入することに興味があると話したという。

裁判資料には、コペンハーゲンの面会時に撮影された、ランチャーを担ぐエビサワ被告の写真や、エビサワ被告から覆面捜査官に送られたウィッシュリストの画像も掲載されいる。この中には、AK47とM16ライフル各5000丁、各種迫撃砲および1,000本単位の砲弾、ポータブル地対空ミサイル20ユニットをはじめ、多種多様な兵器が記載されている。

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