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ビル・マーレイ出演作の撮影が突如中断。過去の「不適切発言」が原因か

ベテラン俳優ビル・マーレイ(Bill Murray)が出演している映画の制作が、一時中断したことがわかった。

ニューヨークタイムズによると、中断したのは、コメディアンのアジズ・アンサリ(Aziz Ansari)が初めてメガホンを取った作品「Being Mortal」。ディズニー傘下の制作会社サーチライト・ピクチャーズは20日、スタッフやクルーに宛てた書面で、「先週後半に、告発があったことを認識し、すぐに調査を行った」と説明。「状況を鑑みて、現時点で制作の続行は、不可能だと判断した」と伝えたという。

告発の内容や関係した人物など、詳細については、触れていなかった。ただし情報筋は、タイムズに対し、ビル・マーレイの「不適切な行動」によるものだと明かしている。

第一報を報じたDeadlineによると、告発の存在が明らかになったのは15日で、18日に撮影が一時中断された。スタッフには20日に停止の決定が伝えられた。撮影は、3月末にクランクインしたばかりで、撮影期間は30日間を予定していた。

告発内容は不明だが、以前、女優のルーシー・リュー(Lucy Liu)は昨年7月、ロサンゼルスタイムズの取材で、2000年に制作された映画「チャーリーズ・エンジェル」の撮影現場で、マーレイから暴言を受けたと告白している。この時、発言は「もってのほかで、容認できない」と非難していた。

ビル・マーレイは1977年、深夜コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のメンバーに加わり、人気を博した。その後も映画「ゴーストバスターズ」や「恋はデジャ・ブ」、「ロスト・イン・トランスレーション」などのヒット作品に出演。ウェス・アンダーソン監督作品の常連でもある。

撮影中の「Being Mortal」は、インド系アメリカ人の医師で作家のアトゥール・ガワンデ氏が、末期疾患の治療を行う医師の体験を描いた著書「死すべき定め」(Being Mortal: Medicine and What Matters in the End)が原作。アジズ・アンサリやビル・マーレーのほか、セス・ローガン、キキ・パーマーらが共演している。劇場での公開は2023年を予定していた。

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