ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」(SATC)でサマンサ役を演じたキム・キャトラル(65)が、Varietyのインタビューで、続投しなかった理由や、将来の出演の可能性について初めて語った。
キムは2017年、3本目の映画「SATC3」のプロジェクトが中止された直後から、続編に出演しないと公言していたが、その理由について、サマンサのキャラクターが「成長していなかった」ためだと明らかにした。
「成長がなければ、それらはダメになってしまう」と述べ、ドラマが2004年に終了した時は、「賢明だと思った」と考えを語った。その後も2本の映画版に出演したが、2本目のSATC2で、「全てが終わった。これで終わりだ」と悟ったという。
お蔵入りしたSATC3の脚本には、サマンサがミランダの14歳の息子、ブレディから下半身の写真を受け取る場面があると報じられたが、これに関して「心が痛む」と不快感を示した。
続編のオファーなかった
昨年12月にHBO Maxで配信された続編ドラマ「SATC新章」(And Just Like That …)について、一度も相談はなかったと明らかにした。「3作品目の映画化の話が持ち上がった後、自身の意向を明確にしていたので、(続編について)みなと同様、SNSで知った」と語った。
続編は、一度も見ていないという。ドラマでは、サマンサは、キャリーのPR担当を外れた後、ロンドンへ移住したという設定になっている。キャリーから解雇されたことを怒って、ニューヨークを離れたことにされていると、インタビュアーから伝えられると、「私が演じたサマンサ(のキャラクター)とは、異なるように感じる」と感想を語った。
サマンサの続投がないと知ったファンからは、制作段階から落胆の声が上がっていた。これについて、「惜しまれていることは、いち俳優として、本当に最大の褒め言葉だ」と、ファンへの感謝を示した。
ドラマはシーズン2の制作が決定しており、ファンの間では、サマンサが復帰する噂もささやかれている。共演者のサラ・ジェシカ・パーカーも、キムの出演を歓迎すると意向を明らかにしていた。
復帰の可能性について尋ねられたキムは、SATCを手がけたダーレン・スターが製作総指揮を務める「エミリー、パリへ行く」に言及。同ドラマには「若者の理想であり、発見に関するものがあり、彼はそのことをよく理解している」と指摘した上で、「SATCのオリジナルは素晴らしいが、別の時代の話だ」と続編について否定的な考えを示唆。再出演については「ノーだ。絶対にない」と強い意思を示した。
現在は「Queer as Folk」や「How I Met Your Father」など新たなプロジェクトが進行中のキム・キャトラル。続編は「過去のエコーのように感じられる」と述べるなど、キムにとって、俳優として挑戦しがいのある作品ではないようだ。