ニューヨーク市保健精神衛生局は17日、新型コロナウィルスの警戒レベルを「中」から「高」に引き上げ、屋内施設ではマスクを着用するよう勧告した。
市では警戒レベルを「低」から「非常に高い」まで、4段階に設定。「高」レベルは、市中感染のほか、医療体制が逼迫するおそれがあるとしている。
今月初旬、警戒レベルが「中」に引き上げられていた。主にスタテンアイランドと、マンハッタンで感染者の増加が見られた。
保健局は、全ての公共スペースや、食料品店や建物のロビー、オフィス、店舗などの屋内施設、混雑した屋外スペースで、マスクを着用するよう勧告。KN95、N95といった高性能マスク、サージカルマスクの使用を推奨している。65歳以上およびワクチン未接種者は、屋外の混雑したスペースでも、マスクを着用し、可能な限り集会を避けるよう求めた。
なおマスク着用はあくまでも推奨で、義務ではない(ニューヨーク市のマスクルール)。直近一週間の10万人あたりの新規感染者数の平均が200人、新規入院者数が10人を超えた場合に警戒レベルが「高」となる。ニューヨークタイムズによると、月曜日の時点で、10万人あたりの新規感染者数は291人、新規入院者数は条件をわずかに下回っていた。
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市の統計によると、日曜日時点の市内の新型コロナウイルスの入院患者数は714人だった。オミクロン株の感染が拡大した1月、入院患者数は6,500人だった。第一波が広がった2020年4月のピーク時では1万8,000人に達していた。