テキサス州ユバルディ(Uvalde)にある小学校で24日に起きた銃乱射事件に関して、容疑者が事件の2日前、ライフル銃を合法的に購入していたことがわかった。ABCニュースが報じた。
事件では、ロブ小学校の児童19人と教師2人が死亡した。容疑者は、ユバルディ在住のサルバドール・ラモス(Salvador Ramos)(18)で、かけつけた警官に射殺された。現場からはライフル銃のほか、防弾チョッキ、複数の弾倉が回収された。
ラモス容疑者は、今月16日に18歳の誕生日を迎えたばかりだった。同局によると、22日にAR-15スタイルのライフル銃を2丁購入していたことが分かっている。
また、インスタグラムなどのSNSに、銃の写真やビデオ、動物虐待の画像など、暴力的なコンテンツや、犯行を予告するような内容を投稿しており、捜査当局が調査を行っている。事件の前日、ネットワークアプリのYuboに「明日まで待つ」と投稿していたと報じられている。
家族は銃の購入を知らず
ラモス容疑者が祖父母の家に移ったのは、数カ月前のことだった。祖父のローランド・レイエスさん(72)は、孫が銃を購入していたことを知らなかったという。レイエスさんには、重罪の犯罪歴があり、自宅に武器を保管することが禁じられていた。
事件の日、ラモス容疑者は、同居していた祖母を銃で撃った後、車で小学校に向かった。祖母は額を撃たれたが、手術が行われ、助かる見込みだという。
レイエスさんによると、この日の朝、祖母と電話代の支払いについて、ささやかな言い争いがあった以外、特段変わった点はなかったとABCニュースの取材に答えた。
普段から寡黙で暴力的な性格ではなかったという。高校にはほとんど通っておらず、学校に行くよう声をかけると、肩をすくめるだけだったと述べた。
しかし、友人の証言では、ラモス容疑者は学校で暴力的な面を見せていたこともあった。ワシントンポスト紙によると、顔に切り傷を付けて登校し、周りを怖がらせたこともあるという。友人が理由を尋ねると、自らナイフで切ったと明かし、「楽しみのため」などと話したという。
また、ラモス容疑者には言語障害があり、中学校でいじめにあっていた。ラモス容疑者のいとこの女性によると、いじめをうけ、祖母には学校に行きたくないと話したことがあったという。