ニューヨーク市の地下鉄で15日、電車とプラットホームの間に足が挟まった男性が、ホームを引きずられた後、後続電車にはねられ死亡する事故があった。
WABCニュースによると、被害者の男性マーカス・ブライアントさん(37)は、午後11時40分ごろ、ブルックリンのミッドウッドにあるQ番線の「アベニュー M」駅で降車した際、電車とプラットホームの間に足が挟まった。
電車はそのまま発進。ブライアントさんはプラットホームを引きずられた後、線路に落下し、3分後に到着した後続の電車にはねられた。
警察によると、ブライアントさんは引きずられる間、大声で助けを求め、その場に居合わせた人が駆けつけたという。ブライアントさんは手足を切断されるなどの重傷を負い、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
当初、服が電車のドアに挟まったと報じられるなど、情報が錯綜していたが、地下鉄を運営するMTAは、監視カメラの映像を確認した結果、ドアの問題ではないと明らかにした。
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NYCトランジットのリチャード・デイヴィー社長は、同局の取材に「車掌はドアが閉まった際に、顔を出して、左右75フィート(約23m)を確認しなければならない」と安全確認の手続きについて説明する一方、障害物などによりドアに隙間がある場合は感知されるとして、ドアに挟まった可能性をあらためて否定した。現在、車掌が安全確認の手続きを怠っていなかったかを含め、事故状況についての調査が進められている。