トランプ前大統領(76)が、「人生は80歳から始まる」などと主張し、次期大統領の座を狙うには高齢すぎるという世間の声を牽制した。
トランプ氏は11日、自身が立ち上げたSNSサービス「Truth Social」上に「バイデン大統領は歴史上最も年老いた79歳の一人だ。だがそれだけで年寄りだと言うのではない」と投稿。「80代でも、90代ですら、元気で頭の冴えた人も大勢いる。バイデンはその一人ではないが、彼の年齢自体はそれほど問題ではない。事実、人生は80歳から始まるのだ!」と続けた。
この投稿と同日、次期大統領選に関するニューヨーク・タイムズ紙とシエナカレッジの調査結果が発表された。調査では、民主党の有権者のうち64%が、2024年の大統領選ではバイデン氏以外の候補に党の指名を勝ち取ってほしいと回答。そのうち、バイデン氏の年齢を不安要素に挙げた人は32%にのぼっている。
バイデン氏は昨年1月、史上最高齢の78歳で大統領に就任。今年の11月には80歳になる。次期大統領選では再選を目指す意向を公にしているが、再選して2期を務めあげた場合、退任時には86歳になっている。
トランプ氏の“人生80歳から”宣言は、年齢に関する議論が自分に飛び火する前に予防線を張ったものと見られる。
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トランプ氏も、バイデン氏より年下ではあるが同世代で、年齢やそれに付随した健康をめぐる問題はたびたび話題に上がってきた。そしてバイデン氏同様、次期大統領選でホワイトハウスへの返り咲きを狙っているとされる。現在76歳のトランプ氏は、2024年11月の大統領選投票日の時点で78歳。当選し、再び大統領に就任した場合、退任時には82歳になる。