リアリティ番組のスターで実業家のカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)(24)が、わずかな距離をプライベートジェットで移動したことがわかった。気候変動の問題に注目が集まるなか、非常識だとして非難の声が上がっている。
カイリーは16日、プライベートジェット機の前で、パートナーでラッパーのトラビス・スコット(31)と抱き合う写真をインスタグラムに投稿した。
白黒の写真には、姉のコートニー・カーダシアンやインフルエンサーらが「イイネ」をしたが、一般人からは二酸化炭素排出量の多いジェット機の使用に、批判的な意見が寄せられている。
この中には、地球温暖化や排ガス問題について指摘するコメントのほか、「私は何のためにリサイクルしているの?」、ペーパーストローを使ったり、食べる肉の量を減らしたりして努力しているなど、セレブのジェット機利用で、これらの努力が水の泡になるといった声が相次いだ。また「富裕層への増税が必要な理由」といった税制改革を訴えるコメントも投稿されている。
この後、過去に使用したジェット機の飛行時間が、わずか3分間だと明らかになったことで、さらに批判が高まった。
セレブのジェット機を追跡するツイッターアカウント「Celebrity Jets」によると、カイリーは12日、カリフォルニア州カマリロを出発し、ロサンゼルス郊外のヴァン・ナイズに到着した。車で40分程度の距離だという。
カイリーのインスタグラムのコメント欄は現在、一時的に閉鎖されている。
The Sunによるとカイリーは2020年8月、ボンバルディア社の「グローバル・エクスプレス」を7,280万ドルで購入した。内装はピンクを基調とし、エンターテインメントルームやマスタースイート、クローゼットなどが備え付けられている。
カイリーはこれまで、娘のストーミーちゃんとジェット機に乗る姿をSNSにたびたび投稿している。
なおインサイダーによると、プライベートジェットを利用した際の乗客1人あたりの二酸化炭素排出量による汚染は、旅客機の5~14倍(Transport and Environment)という。