2年ぶりに目覚めた犠牲者の証言で逮捕された男が死亡

250

昏睡状態から突如目覚めた妹の証言によって逮捕されたウエストバージニア州の男が、移送先の病院で死亡した。ニューヨークポスト紙が伝えた。

ダニエル・パーマー被告(55)が死亡したのは21日。医師の診断を受けるために州内の病院に移送された翌日だった。死亡報告は、矯正施設を管轄するウエストバージニア州国土安全保障局の声明によるもので、死因は明らかにされていない。被告は、病院に移る前の収容先の施設で「非協力的」だったという。

妹のワンダさんは2020年6月、コテージビルにある自宅で、なたや斧のようなもので頭部を殴られ、血溜まりの中で意識不明の状態で倒れているところを発見された。ワンダさんは一命は取り留めたものの、意識が戻らず、植物状態が続いていた。ジャクソン郡の保安官事務所は当初、ダニエル被告を容疑者と見ていたが、証拠が揃わず、事件は迷宮入りとなっていた。

転機が訪れたのは先月27日。介護施設から保安官事務所に、植物状態となっていたワンダが2年ぶりに目覚めたと連絡が入った。

ワンダさんは、施設を訪れた捜査官とコミュニケーションを取ることが可能で、起訴状によると、母親の家の近くにあるトレイラーに暮らしていたことや、そこで攻撃を受けたことを覚えていた。さらに頭部についても話し、犯行は兄によるものであると証言した。理由を尋ねると、ダニエル被告は「嫌なやつだった」と話したという。

Advertisement

ダニエル被告は15日に逮捕、殺人未遂と傷害罪で起訴された。保釈金は50万ドルに設定され、サウスセントラルリージョナル刑務所に拘留された。逮捕後、公訴に協力を得るまでに手間がかかったといい、裁判所の判事が法廷を離れて、保安官事務所に出向く必要があったと伝えられている。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。