メーガン妃は5日、英国のマンチェスターで開催された若者向けの会合「ワン・ヤング・ワールド・サミット」の開幕式に出席し、演説を行った。2020年に王室を離脱した後、イギリスで公の場でスピーチをするのは、今回が初めて。
サミットは2009年から開催されており、暴力や過激主義の防止に取り組む、世界の若い指導者を支援することを目的としている。今年は、ヘイトスピーチや紛争、暴力的過激主義を助長する虚偽情報などへの取り組みに焦点があてられているという。
メーガン妃はスピーチの冒頭、2,000人の参加者に向け「英国に戻れて大変嬉しい。ワン・ヤング・ワールドに戻ってこれたことを、大変嬉しく思っています」と話し、「あなたたちは未来であり、現在だ。世界中で、前向きかつ必要とされる変化をもたらす人々だ」と若者を鼓舞した。
続けて初めて会合に参加した時のエピソードに言及。2014年から同団体の指導者を務めるメーガン妃は「私は多くの意味で、あなたたちに良く似ていました」「若く、野心的で、心から深く信じていたことを支持していた」と当時を振り返った。
初参加の際、ドラマ「スーツ」に出演していたメーガン妃は、敬愛する世界の指導者や人道主義者、活動家が参加する会合に招かれたことを「圧倒された」体験だったと述べ、「その場にいた証拠」として、小さな座席札を持ち帰ったとも明かした。
さらに2019年のロンドン会合について「この時点で、私の人生は非常に大きく変わったといっても過言ではない。結婚して、今は母になった」と話すと、会場から拍手が沸き起こった。この日は、ヘンリー王子も同席していた。
自身の世界観は「子どもの視点を通じてグローバル・コミュニティを見ることで、急速に拡大」したと述べ、「世界をより良くするために、何ができるのか」と考えるようになったと明かした。
スピーチ後半では「やるなら今だ。重要な仕事は明日まで待てません」と行動を起こすよう訴えた。
英紙サンは、メーガン妃は7分間のスピーチで54回、「自身に言及」したと伝えた。マジェスティ・マガジンのイングリッド・スワード編集長は、「自画自賛」であり「要領を得ない」と酷評している。