7日、人気スタンダップコメディアンでプロデューサー、脚本家のデイビッド・A・アーノルド(David A. Arnold)さんが死去した。54歳だった。
家族はロサンゼルスタイムズに、自宅で「安らかに息を引き取った」と明かし、「みなショックを受けており、彼の死に打ちのめされている」と述べた。医師は、死因について「自然死」と判断したという。
アーノルドさんには、妻のジュリー・ハークネスさんと2人の娘がいた。
オハイオ出身のアーノルドさんは、モントリオール・コメディ・フェスティバルでコメディアンとしてのキャリアをスタートさせた。その後、コメディ・セントラルの「Jamie Foxx’s Laffapalooza」に出演した。
2019年、Netflixで自身が出演するコメディショー「David A. Arnold: Fat Ballerina」が公開された。さらに今年7月には、ケビン・ハートがプロデュースしたコメディショー「It Ain’t For The Weak」がリリースされたばかりだった。
数日前にはケーブルテレビに番組のPRをかねて出演し、元気な姿を見せていた。幼馴染のキャスターに「全ての仕事をクビになるという自身の選択を嬉しく思っている。これまでの人生は正しかった」「君は優秀な成績で高校を卒業したから、それほどチョイスはなかっただろう?」とジョークを交えながら語っていた。
アーノルドさんは、プロデューサーとしても活躍。ニッケルオデオンのヒット番組「That Girl Lay Lay」の製作総指揮を務めたほか、ドラマ「フルハウス」のスピンオフ番組「フラーハウス」やコメディ映画「ミート・ザ・ブラウンズ」タイラー・ペリーのシットコム「ハウス オブ ペイン」でプロデューサーや脚本家を務めていた。
4カ月間にわたるコメディツアー「Pace Ya Self」を開催中で、3回のショーを終えていた。
Deadlineは「ハリウッドにおける数少ない黒人のショーランナー」と称した。ニッケルオデオンは声明で「計り知れない素質と、優れた才能に恵まれたストーリーテラー」で、子どもから家族、大人まで幅広いファンがいたと追悼のメッセージを発表した。