ABCニュースとワシントンポスト紙が実施した最近の世論調査では、民主党支持者の過半数が、2024年の大統領選について、バイデン氏以外の候補者を望んでいることが示された。
調査は9月18日から21日に、無作為に選んだ全国の成人1,006人を対象に実施。誤差幅は±3.5ポイント。
民主党および民主党よりの無党派層で、バイデン氏を党の候補者として支持するとしたのは35%で、56%がバイデン氏以外と答えた。
共和党および共和党よりの無党派層では、トランプ氏の指名に対する支持ー不支持は47%と46%だった。
バイデン氏はこれまで、出馬の意向を示しているものの、公式な宣言はしていない。先週日曜日に放送されたTV番組のインタビューでは、現時点での再出馬は、単なる意向だとし、決断は「未確定」と答えた。
調査では、バイデン氏の支持率は39%となり(不支持53%)、低水準にとどまっていることが示された。特に40年ぶりの高インフレが続く経済分野の対応では、57%が不支持を表明した。
一方で、40%が、バイデン氏は大統領として「多くを成し遂げた」と回答。昨秋の35%から上昇した。同基準については、1993年以降に行われた11回の調査で、4人の歴代大統領の平均値は43%だという。
バイデン氏以外の有力候補は?
2年先の話だが、バイデン氏以外の有力候補についても知りたいところだ。
ワシントンポスト紙は7月に掲載した民主党の候補者ランキング10で、1位をバイデン氏として、2位ピート・ブティジェッジ運輸長官、3位カマラ・ハリス副大統領、4位エイミー・クロブチャー上院議員(ミネソタ)、5位エリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ)、6位にバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント)を挙げた。
ここまでは2020年と変わらない顔ぶれだが、7位以降にカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事、ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事、11月の中間選挙で3期目を目指す若手左派、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(ニューヨーク)を含めた。
CNNの政治記者、クリス・シリザ氏も20日に先日更新した分析で、順位に多少の違いがあるが、一人をのぞいて同様の顔ぶれを挙げた。同氏の分析では、オカシオ・コルテス議員は上位10人に入らず、前回出馬したコーリー・ブッカー上院議員(ニュージャージー)が9位にランクインしている。
ちなみに2016年にトランプ氏に敗れたヒラリー・クリントン元国務長官は、最近のテレビ番組のインタビューで、出馬の可能性を自ら否定している。