7日、ツイッターでは、トランプ前大統領の元弁護士、ルディ・ジュリアーニ元NY市長の逮捕の可能性をめぐる投稿が相次ぎ、一時名前がトレンド入りした。
ジュリアーニ氏といえば昨年、ウクライナにおけるビジネス取引がFBIの捜査対象となり、家宅捜索を受けるなどしている。今年4月に捜査が継続中との報道が流れていた。
この一方で今年8月、3年前に離婚が成立した3番目の妻ジュディス氏から、離婚調停の条件に基づく金額の支払いを怠たり、法廷侮辱にあたるとして、ニューヨーク州の裁判所に訴えを起こされたと報じられた。
ジュリアーニ氏が支払いを求められているのは、フロリダ州パームビーチにある家や、家政婦、プライベートクラブに関する費用26万2,000ドル(約3,800万円)。ジュリアーニ氏は9月8日の審問で、未払金があることを認めつつ「26万ドルを支払う義務はない」と主張。元妻の要求は「誇張しすぎ」とし、自身が支払うべき金額は5万ドルだと述べた。さらに調停条件に違反している元妻こそが訴えられるべきと反論していた。
NBCニュースによると、23日に2回目の審問が開かれたが、ジュリアーニ氏は出廷しなかった。この時、マイケル・カッツ判事は22万5,000ドルと弁護士費用1万ドルを10月7日までに支払うよう命じ、従わなかった場合、逮捕される可能性があるとしていた。
カッツ判事は当初、ジュリアーニ氏はジュディス氏の告発に対する回答書類を提出しておらず、厳密には不履行にあると指摘していた。これに対して、ジュリアーニ氏は非を認めつつも「10件の異なる訴えを起こされており、2件の重大な審問を控えている」と苦境を明かしていた。
ジュリアーニ氏はFBIの捜査のほか、2020年大統領選の投票不正の主張をめぐって名誉を毀損されたとする投票システム企業から、多額の損害賠償をもとめる裁判を起こされている。
訴訟費用が積み重なり、破産間近との憶測が流れたこともあるジュリアーニ氏。ピンチを切り抜けられるだろうか。