米国の高額宝くじ、パワーボールの一等(ジャックポット)の推定賞金額が12億ドル(約1,778億円)に達した。次回の抽選会は水曜夜。運営側は、当選が出ればパワーボール史上2番目、米国の宝くじとしては4番目の高さだと発表している。
一晩にして夢のビリオネア!なんて喜ぶのはまだ早いようだ。当選者は30回の分割(29年)か、一括で受け取るかを選択することになるが、この一括を選んだ場合、実際に支払われる額は、半分にも満たない。今回の場合で言えば、ホームページに小さく「Cash Value」と表示されている5億9,670万円が一括で支払われる金額になる。
もちろん税金もかかる。CNBCによると源泉徴収で24%が引かれる。つまり1億4320.8ドルが減る。連邦所得税の基準では37%の適用対象となることから、納税時には、何もしなければ13%を支払わなければならい。残る金額は3億7592万ドル(約560億円)となり、さらに居住地によって州税が課税される。
ただし、そんな心配をしてもしょうがないだろう。当選確率は2億9200万分の1で、一攫千金は夢のまた夢だ。
当選したら?
なおいくつかの州では、透明性を担保するため、当選者の氏名を公表し、記者会見などを開く場合がある。
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法律の専門家は、当選したことが判明したら、すぐにソーシャルメディアのアカウントを閉鎖した方が良いとアドバイスしている。報道機関は真っ先に、SNSで当選者を探すためだ。そして、なるべく多くの人に公表しないこと。可能であれば、すぐに街を出て、何日間は自宅に戻らないことを推奨している。期間は数日で大丈夫だという。ニュースの多いこのご時世では、すぐにこの話題は忘れ去られると理由を語った。