早くもホリデーシーズンが近づく中、ニューヨークのロックフェラーセンターは、毎年恒例のクリスマスツリー点灯式の予定を明らかにした。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーが初めて点灯したのは1931年。大恐慌の最中に、建設現場の労働者が資金を出し合い、6メートルほどの木を購入し、クリスマスを祝ったのがはじまりとされる。毎年行われる点灯式では、その瞬間を一目見ようと国内外から大勢の人々が見学に訪れる。点灯式に加え、木の選択から伐採、搬入、設置も毎年話題になる。
今年はニューヨーク州のクイーンズベリーにあるオウショウトウヒが選ばれた。高さ約24メートル、重さ14トンの巨樹で、樹齢は85年〜90年だという。今月10日に伐採し、12日にロックフェラーセンターに運び込む。点灯イベントは、30日の午後7時からスタートする。
<昨年の設置作業の様子>
到着した松は、ロックフェラーセンターのビル正面に設置される。数十人の人手を要する、1日がかりの一大イベントで、見学に訪れる人々も多い。立ち上げられた木は、5万点のLEDライトで飾られ、トップには巨大なクリスタルスターが据えられる。現在使用されているスターは、建築家ダニエル・リベスキンド氏がデザインしたもので、300万個のスワロフスキークリスタルを使用、重さ約400キログラム、大きさは2.7メートルに達する。
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<昨年の点灯式の様子>