先日、オフィスの備品を大量にオークションにかけると伝えられたツイッター社だが、賃料などの支払いが滞っているという。ニューヨークタイムズが13日、関係者の話と裁判所に提出された資料を元に報じた。
それによると、同社はサンフランシスコにある本社のオフィス賃料を数週間滞納しており、CEOのイーロン・マスク氏が10月に利用したチャーター便代19万7,725ドルが未払いになっている。
複数人の従業員は同紙に、同社は最近法務チームを刷新し、業者に支払いをしないよう指示があったと明かした。タイムズは「法廷闘争への準備を整えているようだ」と指摘している。
退職金も未払い?
マスク氏は10月、440億ドルでツイッターを買収した後、幹部を含む数千人を解雇。国内の社員には、2カ月分の給与に加え、1カ月分の退職金を支払うと発表していた。
タイムズによると、マスク氏は解雇した幹部に対する退職金の支払いを拒否している。さらに従業員の多くが、雇用の解消を正式なものとする書類をまだ受け取っていないという。社内では、退職金の支払いを「拒否した場合の影響について協議」が行われ、これらが支払われない可能性も浮上している。
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なお法務部門のトップには、ヴィジャヤ・ガデ氏の後任として、マスク氏の個人弁護士アレックス・スピロ氏が就任したが、既に退社したとの情報もある。関係者によると、マスク氏はスピロ氏が下した判断の一部に不満を抱いていたという。
なお先週は、ハンター・バイデン氏のラップトップ報道の検閲に関与した弁護士ジェームズ・ベイカー氏が解雇されている。この一方で、マスク氏の宇宙関連事業スペースXの上級副社長や法務部門の副社長が、ツイッターへの「アクセスを許可」されたという。