ネットフリックスは19日に公表した第4四半期決算報告で、「Harry & Meghan」が、同社のドキュメンタリーシリーズとして歴代2位の成功を収めたと発表した。
そのほかには、ジェナ・オルテガ主演のドラマ「ウェンズデー」がシリーズ作品として3位、「ナイブズ・アウト: グラス・オニオン」が映画作品として4位にランクインしたと明らかにした。
「Harry & Meghan」は昨年12月8日にリリースされた6エピソードのシリーズ番組。制作は2020年の王室離脱後まもなく夫妻がネットフリックスと結んだ複数年契約の一部で、契約金は当時1億ドルとも報じられた。
作品では、二人の出会いや王室離脱の経緯を、資料映像や、本人および関係者らの証言とともに振り返りつつ、タブロイド紙や王室の体質、王室の二人の扱いに対する批判的な主張が展開されている。
ヘンリー王子は今月10日に発売した回顧録「スペア」(Spare)でも、兄ウィリアム皇太子から暴力を受けたことや、10代での薬物使用、歳上女性との初体験、アフガニスタンで25人の敵を殺害したエピソードといったセンセーショナルな内容を公表し、物議を醸している。
「スペア」は、英国と北米の初日の販売部数が143万部で、ノンフィクション本として過去最高を記録。オバマ氏の「約束の地」が持っていたギネスレコード(88.7万部)を破った。
ニールセンによると、英国での初週の販売部数は46,7万部に達したという。
ただ、これら作品の売れ行きと裏腹に、一部の世論調査では、二人の人気が下降傾向にあることが示されている。
イプソス・モリが1月10日と11日に英国の成人を対象にした世論調査の結果によると、ヘンリー王子の支持率は前月から7ポイント低下、メーガン妃は5ポイント減少。それぞれ23%と19%となり、ジェフリー・エプスタインとの関係や未成年に対する性的暴行疑惑が取り沙汰され、公務引退に追いやられたアンドルー王子(10%)とともにワースト3位にランクインした。ちなみに2018年のヘンリー王子の支持率は70%だった。
米国でもネガティブな反応が示されている。
ニューズウィークと調査会社レッドフィールド・アンド・ウィルトン・ストラテジーズが、出版から6日後に2,000人の有権者を対象に実施した世論調査によると、ヘンリー王子を好ましいと答えたのは31%、好ましくないが38%で、両者の差はー7ポイントとなった。昨年12月5日に実施した結果は+38ポイントだったといい、約1ヶ月で支持が45ポイント低下した。
一方、メーガン妃は好ましい26%、好ましくないが39%で、差し引きー13ポイント。12月の+23ポイントと比べると、36ポイント低下し、ヘンリー王子と同様大きく支持を落としたことがわかった。
ヘンリー王子が家族の内情をさらすことについて、好ましくないと見る向きが優勢で、44%が誤っているとし、正しいとしたのは26%だった。