一般教書演説の前日に公表された世論調査の結果によると、民主党支持者の6割を含む成人の大半が、バイデン氏は再選出馬するべきでないと考えていることが示された。
調査はAPとNORC Center for Public Affairs Researchが1月26日~30日にかけて実施。1,068人から回答を得た。誤差幅±4.2ポイント。
民主党支持者でバイデン氏の再選出馬を望むとしたのは37%で、中間選挙前の10月の52%から大きく低下した。全体ではバイデン氏の出馬を希望しているのは22%だった。
AP通信は、回答者にフォローアップのインタビューをしたとして、多くがバイデン氏の高齢が障害になると考えているようだと指摘。これら回答者は咳払いや歩き方、失言などに着目しており、世界で最もストレスの大きい仕事にはより若い人材が適している点に注目しているとした。2021年に78歳という過去最高齢で大統領に就任したバイデン大統領は、1期目終了時には82歳、再選すれば退任時の年齢は86歳になる。
主に若年層の間で否定的な考えが広がっており、45歳以下の民主党支持者で再び出馬するべきと答えたのは、10月の時点で45%だったところ、今回は23%に低下した。45歳以上では49%(10月は58%)だった。
統治能力に関しては、約半数が、議会で共和党と協力したり、政府支出を効果的に管理する能力に信頼を置いていないと回答。そのほか、軍やホワイトハウスを効果的に管理する能力や、ワシントンの汚職排除、政策目標の達成、危機対応能力についても、約40%が信頼していないことが示された。
バイデン vs トランプ再戦への期待は?
ABCとワシントン・ポストが5日に公表した世論調査の結果からすると、バイデン氏とすでにホワイトハウス奪還を目指すことを表明しているトランプ前大統領の再戦について、有権者はそれほど熱意を感じていないようだ。
調査では、民主党支持者の58%が、現職大統領以外の指名を望むと答え、共和党では49%がトランプ氏以外を指名候補にしたいと考えていることがわかった。