機内で隣の女性からセクハラ行為を受けた男性客が、客室乗務員らが適切に対応をしなかったとして、航空会社に対して、損害賠償を求める訴訟を起こした。
ニューヨークポスト紙によると、問題が起きたのは8月1日、ギリシャのアテネからニューヨークのに向かうデルタ航空の機内。
離陸から数時間後、「明らかに酔った」女性の乗客が、男性に、筋肉について言葉をかけるなどした上、首をマッサージしたり、内腿をなでるなどし始めた。女性はさらに「性的ではない方法」で男性の上に寝そべっても良いかと尋ねたという。
女性は男性に話しかける前、白ワインをがぶ飲みし、友人に抗不安薬を服用したなどと話していたという。
男性は、弁護士を通じた声明で、女性と会話をした際「アルコールの臭いがして、バーに入っていくよりもひどい臭いだった」と述べている。
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客室乗務員は、女性の行為について謝罪をしたものの、「それについては何もできない」と言ったという。最終的に男性が折り畳み椅子を使用する羽目になった。
このやりとりの間、女性は乗務員に暴行を加え、そのことから機内アナウンスで、ボストンに緊急着陸する可能性が伝えられたともいう。
男性はブルックリンの連邦裁判所に提出した訴状で、デルタ航空は女性を搭乗させるべきではなかったとするとともに、女性にアルコールを過剰に提供し、自分の苦情を真剣に受け止めなかったと非難。「男性だから無視された」と主張している。
なお女性は、JFK国際空港に着陸したのち、拘束されたという。