ジョン・F・ケネディ空港とニュージャージー州ニューアーク・リバティー国際空港にアクセスするエアトレインを運営するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PANYNJ)は、3月5日から運賃を現行の8ドルから8.25ドル(約1,100円)への値上げを予定している。amNYが伝えた。
値上げ幅は、インフレに伴う自動調整分だという。同紙がPANYNJに説明を求めると、昨年12月に承認された2023年度予算計画を指し、パンデミックの最初の2年間で生じた30億ドルの損失を回復する取り組みであることも強調したという。
前回の価格変更はちょうど一年前。7.75ドルから8ドルに値上げされた。ちなみに2019年11月に価格が変更される前のJFKのエアトレインの値段は5.5ドルだった。
エアトレインは各ターミナル間は無料で移動できるが、ニューヨーク市地下鉄やロングアイランド鉄道に接続する終点/始発駅で、メトロカードにチャージして支払う仕組みになっている。地下鉄運賃が1乗車あたり2.75ドルなので、公共交通機関を使ってマンハッタンに移動する費用は1人当たり11ドル(約1450円)、家族4人であれば、44ドル(約5,800円)になる。
ちなみにメトロカードは、カード発行費用として1ドルがかかる。(不便なことに、エアトレインは地下鉄で採用されているコンタクトレスのカード決済システム「OMNY」を導入していない)
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タクシーによる移動もポピュラーだが、昨年12月に実施された10年ぶりの運賃値上げにより、JFKからマンハッタンへの一律料金が52ドルから70ドル(約9,300円)に改定された。ピーク時間帯(平日4~8pm)はこれに5ドルが追加され75ドルとなる。