ハーバード大学などが行った2024年の大統領選に関する最新の世論調査で、トランプ前大統領がバイデン大統領、またはハリス副大統領と対戦した場合、いずれも勝利するという結果が出た。
調査はハーバード大学米政治研究センターと調査会社「ザ・ハリス・ポール」が今月15日から16日にかけて行ったもので、有権者1838人に大統領選の様々な対戦カードを提示し、今投票するとしたら誰に入れるかを聞いた。
それによると、大統領選本選でトランプ氏とバイデン氏との一騎打ちになった場合、トランプ氏に投票すると答えた人は46%、バイデン氏と答えた人は41%と、トランプ氏がバイデン氏を5ポイント上回った。分からないとの回答は13%だった。
トランプ氏対ハリス氏となった場合は、トランプ氏が49%、ハリス氏が39%とさらに差が開いた。「分からない」はバイデン氏の場合と同様13%だった。
調査ではさらに、共和党の候補者指名争いについても質問した。候補者または出馬が濃厚とされる人物計8名を挙げ、その中で誰に投票するかを聞いたところ、トランプ氏が37%と最も高い支持を獲得。依然共和党で強い影響力を維持していることが示された。次点はフロリダ州知事のロン・デサンティス氏で19%と、過去の同調査よりも数字を下げた。
7%の支持を得て3位に食い込んだのは、今週正式に出馬を表明し共和党で真っ先にトランプ氏に挑んだニッキー・ヘイリー元国連大使だった。先月の同調査では3%だったが、今回の出馬表明がおおむね好意的に受け止められ、支持を伸ばしたと見られる。
混戦が予想される共和党と比べ、民主党では、新たな大統領を選出しようという党内論議は収まり、バイデン氏の再選を中心にまとまりつつある。
今月7日の一般教書演説後もバイデン氏の支持率は42%とほぼ横ばいで、就任時からこれまで大きな変化は見られない。演説の中で、社会保障制度や低所得者向け医療制度に対する共和党の姿勢を批判した際、共和党から露骨な反発を浴びつつも場をまとめた采配ぶりは高く評価されたが、今回の調査では、演説に対する評価は半々に分かれた。