ジョン・トラボルタ主演の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のロケ地に使用されたニューヨークの老舗ピザ店が閉店する。ニューヨークポスト紙が伝えた。
ブルックリンのベンストンハーストにある「レニーズ・ピザ」(Lenny’s Pizza)は、今年で創業70周年を迎えるが、オーナーのフランク・ジョルダーノさんが77歳で引退するタイミングで、店を閉鎖するという。ちなみに店名のレニーズは、開店時のオーナー名にちなんだもので、約40年前にジョルダーノさんが買い取った。
娘のジョセフィンさんは、Facebookに「うれしくもあり悲しくもある」と投稿。「ありがたいことに、わたしたちは順調にやってきましたが、父の準備ができた時に、店じまいをするのが最善だと思った」と述べた。父には、家族との時間を楽しむ時がやってきたと述べ、店を支えてくれた人々への感謝を述べた。19日の午後10時に閉店する予定だという。
コメント欄には「店の前で妻に出会った。絶対に忘れない」「ニュージャージーに引っ越すまで、ここのピザを食べて育った。母はまだ通ってる。これを知ったら絶対に悲しむよ」「10代に友人と訪れ、その後子供や孫を連れて行った。君たちがいなくなるのは実に寂しい」といった思い出話や、引退を惜しむコメントも投稿されている。
▼1977年に米国で公開された「サタデー・ナイト・フィーバー」では、トラボルタが扮したトニー・マネロは、レニーズでスライスピザを2枚オーダー。ビージーズの「Stayin’ Alive」をバックに、重ねたピザを頬張りながら通りを闊歩する。
ちなみに、2018年にはレニーズのある通りで、俳優としての功績を讃える「ジョン・トラボルタ・デー」の式典が開催された。トラボルタと妻で女優のケリー・プレストンが揃ってブルックリンを訪れ、ピザを食べたり、ファンとの記念撮影をしたりするなど、地元住民との交流を楽しんだ。