エプスタインと関係の元クリントン政権アシスタントの自殺、捜査資料に浮かぶ疑問

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ビル・クリントン政権でアシスタントを務めたアーカンソー州の男性が昨年5月に自殺をはかり死亡した事件について、裁判所はこれまで機密としていた警察の報告書を公開した。遺体には銃創があったが、報告書では、現場で銃が発見されなかったと記されており、死をめぐる状況に返って疑問を投げかける結果を招いている。

死亡したマーク・ミドルトン氏(当時59)は、クリントン政権で、主席補佐官の特別アシスタントを務めた。故ジェフリー・エプスタイン元被告との関係についても様々な憶測がある。エプスタイン氏は当時ホワイトハウスを17回訪れていたが、このうちの7回はミドルトン氏が承認を与えていた。「ロリータ・エクスプレス」と呼ばれたエプスタイン氏のプライベートジェットに搭乗したこともあったという。死亡当時は、リトルロックで家族の空調設備事業を手伝っていた。

事件後、遺族が捜査資料を機密とするよう要請し、裁判所がこれを認めていた。

ミドルトン氏は昨年5月2日、リトルロックから車で1時間ほどの距離にある牧場で、木から首をつり変わり果てた姿で発見された。胸には銃槍があった。

デイリーメールが掲載したスコット・モンゴメリー保安官の報告によると、5月2日の午後1時、乗り捨てられた車があるとの通報を受け、牧場に向かった。待っていた通報者の要請でレッカー移動の手配をしたが、その作業中、車の停めてあったコテージの周りを確認すると言って歩き出した通報者が、大声で叫びはじめ、一緒に来るよう求めた。

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コテージの裏側に回ると、木の近くに男性が座っており、目を凝らすと枝からロープが垂れ下がっているのがわかった。近づくと、男性は明らかに死亡しており、胸には銃創が確認された。ロープにようなものは延長ケーブルで、枝にくくりつけられ、片方は男性の首にまかれていた。車の中を調べると、ミドルトン氏のものと示す書類を発見。トランクの中には銃のケースと3箱の霰弾が見つかった。しかし、銃は発見されなかった。他の捜査官らが現場検証を終えた後、車をレッカー移動させ、通常業務に戻った。

デイリーメールによると、ミドルトン氏は、1996年にホワイトハウスが行った調査で、ビジネス関係者に良い印象を与えようと立場を乱用していたことが判明。上層部の承認なしに大統領官邸に立ち入ることを禁じられていたという。

クリントン夫妻の関係者の間で、予期せぬ事態で死亡した人物が複数おり、その度に陰謀説が出回っている。

1993年に自殺したホワイトハウスの元法律副顧問だったビンス・フォスター氏は、夫妻の土地開発・不正融資疑惑(ホワイトウォーター疑惑)に関与したとされている。

エプスタイン氏が2019年に勾留施設で死亡した直後、トランプ氏はクリントン氏の関与を示す投稿をリツイートし、広く拡散された。なおクリントン氏はエプスタイン氏のプライベートジェットに複数回搭乗していた。本人もこれを認めており、報道官を通じて、2002年から2003年、クリントン財団の仕事に関連して4回利用したと説明している。

2016年に銃撃され死亡した民主党全国委員会(DNC)のスタッフ、セス・リッチ氏をめぐっては、強盗による犯行とする捜査当局の見解に反して、DNCのメール漏えいに関わったために、殺害されたとの陰謀説が出回った。

Mashup Reporter 編集部
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