5月のG7を前に下院議員団のメンバーとして日本を訪問した民主党の左派、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員(ニューヨーク)は、日本における同性婚やLGBTの権利保護の前進を訴えた。
コルテス氏は、ブルームバーグの取材に「G7の集合体として、参加国が何を目指しているのか、メッセージを送ることが重要だ」と主張。「そうした中で、日本が結婚の平等だけではなく、広くLGBTのコミュニティを認める方向に進むことが重要だ」と話した。
コルテス氏は東京入りした翌日20日に投稿したインスタグラム動画でも、自身のフォロワーに向けて、女性とLGBTの権利、同性婚が重要課題との考えを示した。
「日本は、G7で結婚の平等とLGBTの平等の保護がない唯一の加盟国」とした上で、性的少数者に対する差別発言で更迭された荒井勝喜首相秘書官の問題に言及。「米国議員団がここに到着する前、一種のスキャンダルがあった。日本政府の関係者が、オフレコでLGBTの人々について非常に差別的な発言をし、隣に住みたくないなどと発言した。これらのコメントは公に流出したのだが、非常にショッキングだ」と語った。
G7を開催する日本は「ある種の決断の時」にあると説明。今回の訪問で、同性婚やLGBTの権利保護の制定が日米関係に重要な役割を果たすという見解を表明し、外交的に関与していくつもりだと語り、「国を超えて価値を共有すればするほど、より協力的になり、貿易や旅行といった経済的な意味合いも強くなる」と続けた。
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このほかには、「グリーン・ニューディール」の提案者として、気候変動にまつわる世界的な協力を促進することや、新幹線のような弾丸列車を米国でどうしたら実現できるか、インスピレーションを国に持ち帰ることを楽しみにしていると語った。