NY路上に遺棄された「グリーンブック」俳優 死因はコカインとフェンタニルの過剰摂取

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ニューヨークの路上で遺体が発見された映画「グリーンブック」の俳優、フランク・ヴァレロンガ・ジュニア(Frank Vallelonga Jr.)さん(60)について、市当局は死因を、薬物の過剰摂取による事故死と断定した。

ヴァレロンガさんの遺体は、昨年11月28月の午前4時ごろ、ブロンクスのハンツポイントにある板金製造工場近くで発見された。ニューヨーク市警察はこの翌日、遺体を乗用車から降ろす様子が監視カメラに映っていたとして、スティーブン・スミス(35)を死体を隠匿した容疑で逮捕した

ニューヨークポスト紙によると、市の検死官は10日、死因は「事故で、フェンタニルとコカインの複合作用による急性中毒による」と明らかにした。

ヴァレロンガさんは、俳優ヴィゴ・モーテンセンが演じた「トニー・リップ」こと、フランク・ヴァレロンガ氏の息子で、同作品では、自分の叔父にあたるルディ・ヴァレロンガ役を務めた。

映画「グリーンブック」は、黒人ピアニストのドン・シャーリーと、イタリア系の用心棒で雇われ運転手のトニー・リップが1960年代、人種差別の色濃く残る南部を旅したロードムービーで、2019年のアカデミー賞で作品賞を含む3部門を受賞した。

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ポスト紙によると、スミス被告は事件への関与を認めているが、死亡との関係は否定している。警察の調べに「パム」という名の女性から、死体を捨てるのを手伝って欲しいと頼まれたと供述しているという。

被告が運転していたのは、ヴァレロンガさんの兄で、脚本家のニック・ヴァレロンガ氏が所有する車だった。両者の間に面識はなかったと伝えられている。

スミス被告はその後、ブロンクス地区の検察によって起訴されたが、出廷しなかったことから、逮捕状が発行されているという。

Mashup Reporter 編集部
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