ニューヨークの5番街に嬉しいニュース。2019年から大規模なリノベーションが行われていた57ストリートと5アベニューにあるティファニー本店が、28日にオープンしました。
旗艦店は、「ランドマーク」(The Landmark)と名付けられ、1837年創業の高級宝飾ブランドのレガシーと、新たなカルチャーを体験できるスペースとなっています。
建物は1940年に5番街に移転して以来、初めての全面改装。デザインは、建築家のピーター・マリノ氏がインテリア・アーキテクチャーを、重松象平氏がパートナーを務める建築事務所OMA NYが、建物の主要部分のリノベーションや、屋上部分の増築などを手がけました。
アトラス像が時計を掲げる「アトラスクロック」もリニューアルされ、文字盤がゴールドになった「ティファニークロック」が設置されました。
正面左のショーウィンドウでは、映画『ティファニーで朝食を』のクリップを放映。オードリー・ヘップバーン扮するホリーが佇んでいた同じ場所で、あの有名なオープニングシーンを見ることができます。ヘンリー・マンシーニの「ムーンリバー」をバックに、クロワッサンを頬張るオードリーと向かい合うと、60年代にタイムスリップしたような気分に。
ショーウィンドウには映画「ティファニーで朝食を」のオープニングシーン pic.twitter.com/ptCYLvRnDE
— Mashup Reporter (@mashupNY) April 30, 2023
明るく開放的になった店内。側面のディスプレイでは、エンパイアステートビルディングやセントラルパークなど、ニューヨークのアイコニックな風景が広がります。寄木細工のフローリングは、オリジナルの店舗にインスパイアされたデザインだそう。天井には、ダイヤモンドのカットをイメージした光のインスタレーションが備え付けられています。
ニューヨーク5番街ティファニー本店がリニューアルオープン💍 pic.twitter.com/QpxvcsJWyd
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ティファニーのデザイナー、エルサ・ペレッティが手がけるジュエリーに着想を得た螺旋階段。3階部分には、ダニエル・アーシャムが制作した自由の女神像が設置されています。
フロアの至るところに、著名なアーティストの作品が展示されており、ミュージアムのような店内。ダミアン・ハーストやラシッド・ジョンソン、アナ・ウェイヤント、ダニエル・アーシャム、映画監督のジュリアン・シュナーベルらが手がけた作品を鑑賞することができます。
上階には、オードリー・ヘップバーンの特別コーナーも。巨大なパネルやジュエリー、衣装などが展示されています。
2017年にオープンしたカフェ「ブルーボックスカフェ」は、5月22日より再開します。ミシュランシェフのダニエル・ブリュー氏がオリジナルメニューを考案。ランチだけでなく、ブレックファーストメニューが用意されています。予約は争奪戦になること間違いなし。
ティファニーNY本店「The Landmark」
住所:727 5th AvenueNew York, NY 10022
営業時間:月ー土 10:00AM–8:00PM、日 11:00AM–7:00PM
最寄駅:N,R,W「5 Av/59 St」