ニューヨークの地下鉄で、走行中の車両の屋根にのぼる危険行為「地下鉄サーフィン」による少年の死亡事故が相次いで発生した。
先月28日午後5時半ごろ、クイーンズのサニーサイドにある33ストリート駅付近を走行中の電車で、14歳の少年が車両の屋根から転落。駅のプラットホームで倒れているのを発見された。病院に搬送されたが、外傷性脳損傷により死亡した。
亡くなった少年の友人は、ニューヨークポスト紙に、2人は街を探索するグループに所属していたと明かした。数百人の若者がオンラインで集い、地下鉄サーフィンや廃墟ビルに侵入するなど危険行為に関する情報を共有しているという。
昨年12月に死亡事故が発生してから、地下鉄サーフィンをやめる動きもあったが、まだ続けている若者もいると語っている。「楽しいし、アドレナリンが吹き出すが、価値はない」として、やめるよう訴えた。
22日には、ブルックリンでマンハッタン方面に向かうLトレインで、地下鉄サーフィンをしていた少年2人が転落。このうちの1人の14歳の少年が死亡した。
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2人は、ブロードウェイ・ジャンクション駅付近で、電車の屋根の上から投げ出されたという。少年らは、一つ先にあるブッシュウィック・アバディーン駅で、駆けつけた警官によって、車両の下から発見された。1人はその場で死亡が確認され、もう1人は重傷を負ったが、命に別条はないという。